「鉄旅ツアー」が人気化しているホントの理由

ファミリーや女性など新しいファン層を開拓

鉄道博物館で行われた「鉄旅オブザイヤー」授賞式。展示車両の前で記念撮影する受賞者たち

1月27日、今年で5回目となった「鉄旅オブザイヤー」の授賞式が行われた。2014年11月から2015年10月にかけて販売・催行された鉄道旅行の中から企画性やオリジナリティの高い優れた“作品”を表彰するイベントだ。授賞式では、103の応募作品の中から一次審査を通過した5作品を実際に紹介するとともにグランプリが発表された。

グランプリを受賞したのは、「JTB旅いく 『親子・三世代で行く! 鉄道体験! ~旅の魅力の原点である「鉄道の旅」を楽しもう~」。夏休みシーズンに、“地域の鉄道”をテーマに全国12カ所で催行されたツアーで、ローカル線に乗車するだけでなく、子供が鉄道マンを体験するという楽しみも加えた“親子で楽しむ”がコンセプトの鉄旅だ。“子供を出してくるのはずるいな…”と感じてしまうほど、楽しそうな子供たちの笑顔が印象的な鉄旅だった。

「鉄分」濃い目の旅がズラリ

惜しくもグランプリ受賞を逃した作品も個性派揃い。寝台特急「カシオペア」、急行「はまなす」、寝台特急「サンライズ出雲」の3寝台に加えて新青森から鹿児島中央まで新幹線での日本縦断などがセットになった豪勢そのものの乗り鉄プラン、生野銀山などに残る一円電車の保存車両を巡るかなりマニアックなプランなどだ。

いずれも「これぞ鉄旅」と言いたくなる鉄分濃い目の旅行商品ばかり。今や“絶滅寸前”の583系寝台列車の乗車と大曲の花火を組み合わせたプランなどは、旅行のプロである旅行代理店の担当者でなければ考案することも実現することもできなかったに違いない。どれもまさしく「さすが」のひとこと。さまざまな観点から鉄道の魅力を引き出す“鉄旅”の数々に唸らされる授賞式だった。

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