野村克也氏「今の40代監督はだから危ない」

外野手出身、二軍監督未経験では心許ない

歴代の名監督と40代監督、いったいどこが違うのか?(写真:日刊スポーツ/アフロ)
2月1日にプロ野球12球団が一斉にキャンプインした。「1年の計はキャンプにあり」という言葉にあるように、この時期の過ごし方がシーズンの行方を左右すると言っても過言ではない。昨年、トリプルスリーを達成した山田哲人(ヤクルト)と柳田悠岐(ソフトバンク)は今年も期待通りの活躍を見せるのか、ソフトバンクの3連覇はあるのかなど、プロ野球ファンが待ち遠しいシーズンがもうすぐ始まる。
だが、その一方で「12球団に本当の監督がいなくなった」と危惧する声も上がる。元楽天監督で野球解説者の野村克也氏だ。『名将の条件――監督受難時代に必要な資質』(SB新書)で戦後70年のプロ野球史に語り継がれる名将について語った野村氏は、今の監督たちには物足りなさばかりが目立つと苦言を呈する。

外野手出身者に名監督はいない

「本当に大丈夫か、プロ野球? って、今の監督の顔ぶれを見ているとそう思えて仕方がないよ」

開口一番、野村氏はそう答えた。楽天の監督を退任してから7年が過ぎ、当時と監督の顔ぶれが大きく変わり、今年も巨人、阪神、DeNA、オリックス、楽天の5球団の監督が変わった。とくにセ・リーグの監督は全員が40代と若さが目立つが、監督としての威厳、風格は微塵も感じられないと見ている。

「中日の谷繁元信監督以外、全員が外野手出身でしょう。過去のプロ野球の歴史をひも解いても、外野手出身の監督で日本一になったのは、若松勉(2001年のヤクルト)と秋山幸二(11年と13年のソフトバンク)くらいしかいない。

外野手というのは、自分の打撃のことを守備位置についてもあれこれ考えているし、天性の才能だけで野球をやっているタイプが多い。そのせいか、戦術や戦略に対して関心がないうえに、指揮官には向かない人間がほとんどなのです。日頃から考える習慣が身についていないこともあり、『ここは思い切って攻めていけ』『とにかく守り切れ』と精神論を前面に出しがちで、大味な野球になってしまうために、まったく面白みがない」

ではどうして、若松や秋山は日本一となれたのか。

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