受験生を追い詰める!家族のNG言動はこれだ モチベーション継続はこんなに難しい

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その間、私立大学の受験が重なっている場合は、本番の試験が目白押し、しかも同時進行で合否が次々出てきます。この時期いちばん応えてしまうのが、滑り止めと思っていた大学に不合格になることでしょう。疲労がピークに達している中、一気にモチベーションが下がってしまいます。

特に現役受験生の場合、試験慣れしていないことも多く、最初の試験から実力が発揮できるとは限りません。先が見えない不安から、何もかも投げ出してしまいたくなることも多くあります。

そんな時家族は、ひたすら受験生の声に耳を傾けてください。「辛い」「不安」「やる気が出ない」「もうやめたい」「イライラする」。こんな気持ちをしっかりと受け止めてほしいのです。「そんなこと言っている時間があったら、勉強したら?」などと言うのは禁句です。ますます悪循環に陥ってしまいます。

一度回復しても、油断は禁物

受験生の話に対して、「こうしたらよいと思う」というような、アドバイスをする必要もありません。「そんなこと言われても……」というマイナスの反発心を生んでしまうのが関の山。ひたすら聞き役に徹し、そのうえで「応援している」という励ましを続けるだけにとどめましょう。

こういったマイナス感情は繰り返し起こってくるものなので、一度心持ちが好転したからといって油断するのは禁物。受験期の終わりまで粘り強くサポートし続けることも重要になります。

このような対応を、建設的でないように感じる方もいらっしゃると思います。でも、そんなことはありません。きちんと気持ちを受け止めてもらえたという感覚が、やる気の回復には何よりも有効です。

それでも本人のモヤモヤが解消されないようなら、気分転換に付き合うことも大切です。近場のレストランに行く、ちょっとドライブや散歩に行く。体調管理を考えると人ごみに行くのはあまり勧められませんが、ずるずると嫌な気分を引きずるより、物理的な変化で気分を変えましょう。

1日くらい、まったく勉強をしない日を作っても構わないのです。

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