小学校低学年から高学年、そして中学生へ……。周囲に私学を受験する子も増える中で、わが子の成績や先々の進路がまったく気にならない親はいないだろう。どうすれば少しでもいい点が取れ、より上位の学校に進学できるのか。そもそも子どもにやる気を起こさせるには?
約25年にわたり学習塾を運営し、3000人以上の子どもを指導、成績向上に導いてきた石田勝紀氏は「心・体・頭のしつけ」をすることが重要と語ります。この連載では石田先生の元に寄せられた親たちのお悩みに答えつつ、ぐんぐん伸びる子への育て方について考えていきます。
※石田勝紀先生へのご相談はこちらから
【質問】
石田先生、いつも楽しく記事を拝読いたしております。ひとつ相談がございましてご連絡致しました。わが家には、公立の中学に通う中2の男の子がおります。部活動はサッカー部に入っておりますが、練習がとてもきつく、いつも家に帰ってきたら、そのまま食事もせずに寝ることもあります。朝は朝練に参加しているので、サッカー三昧の中学生活を送っています。しかし、やはり親としては勉強が気になります。
中学1年の時はクラスでトップクラスの成績でしたが、その後だんだんと成績が落ちてしまい、今はクラスで中ぐらいのところにいます。本人は、サッカーが楽しいようですが、今後高校受験のことを考えると心配です。先生のアドバイスをお願い致します。(仮名:藤本さん)
【石田先生の回答】
経験則上、部活を頑張る子は学力も高い
お子さんは部活を日々、頑張っているのですね。素晴らしいことです。公立の中学では多くの生徒が部活動に入りますね。部活動は日本特有の活動で、海外ではあまり見かけることはなく、国内ではその賛否両論あるようですが、健全な精神と健全な体を作るために悪いことではないと思います。
私が主宰している学習塾では、公立の中学校の生徒が多いため、ほとんどの生徒が部活動に入っています。そして、そこには学力とある一定の関係があることがわかったのです。それは
「部活動をしっかり頑張っている生徒は、学力が高い傾向にある」
ということです。
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