広告代理店が高級ブランドに熱を上げるワケ

ネットメディアが利益は二の次で熱視線

ラグジュアリーブランドに秋波を送るネットメディアが増えている(写真 : zhudifeng / PIXTA)
この記事はデジタルマーケティング戦略に特化したメディア「DIGIDAY[日本版]」(運営:インフォバーン)の提供記事です

大手エージェンシー(広告代理店)たちにとって、贅沢品や高級品などを取り扱うラグジュアリーブランドは魅力的なものだ。多くのエージェンシーがラグジュアリーブランドを担当する中小代理店を買収しているが、利益目的のために買収しているのではない。そのクライアントである、ラグジュアリーブランドの気品や高い評判を買おうとしているのだ。

2016年の1月7日、広告世界2位オムニコム傘下のBBDOがウェンズデー・エージェンシー・グループ(Wednesday Agency Group)の株式を半数以上取得すると発表した。ウェンズデー・エージェンシー・グループはトリーバーチ(Tory Burch)やセオリー(Theory)など、多くのラグジュアリーブランドのエージェントを担当している。

ウェンズデー・エージェンシー・グループの共同設立者であるイェンス・グレーデ氏は、今回のBBDOによる株式の買収について、より深いデータとより高い分析能力をもつ大企業と提携するチャンスだと捉えているという。BBDOにとっては、魅力的なラグジュアリー市場に参入するチャンスだ。

新規参入が難しい業界

「大手ネットワークエージェンシーたちは、いまだこのラグジュアリー市場で成功していないが、それは努力をしてこなかったからということではない」と、グレーデ氏は米DIGIDAYに対して語った。彼によると、常に商品を変化させることができて、この狭い業界で成功したいと願うエージェンシーだけが成功できるという。

「独特な風習や、業界ルールが多く存在する小さな業界だ」と、フランスのパリに拠点を構えるラグジュアリーショップ(小規模代理店)「セイム・セイム・バット・ディッファレント(Same Same But Different)」の設立者であるミシェル・カムパン氏は話す。

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