米大統領選、トランプ候補に初戦敗北の衝撃

アイオワ州の党員選挙で何が起こったのか

大統領選で、出ばなをくじかれた共和党のトランプ候補(写真:AP/アフロ

2016年11月8日に投票票が予定されている米大統領選挙が本格的にスタートした。7月に行われる共和党、民主党の全国大会で正式な候補者に指名された人物のみが、有力候補となる。

2月1日の午後7時(現地時間)にアイオワ州で民主党と共和党の大統領候補を選ぶ党員集会が開かれた。11月の投票日まで長い選挙戦の始まりとなったが、最初の戦いは予想外の結果となった。

高い支持率を集め、有利とみられていた共和党のドナルド・トランプ候補が2位に沈んだ。同氏は“敗北演説”のなかで「アイオワ州で農場を買いたい」と笑顔を維持するのが精いっぱいだった。

アメリカでは様々な機関やメディアが毎週のように世論調査を実施している。その平均値をまとめているのが、政治ウェブサイト「リアル・クリア・ポリティックス」だ。

予想外の結果となったアイオワ州の党員選挙

選挙直前に行われた5つの調査の平均支持率は、共和党の場合、ドナルド・トランプ候補が圧倒的な首位で35.8%、続いてテッド・クルーズ候補が19.6%、マルコ・ルビオ候補が10.2%、ベン・カーソン候補以下8名の候補者の支持率は1ケタ台に留まっていた。

メディアは、独走状態を「トランプ現象」と呼び、もっぱらの関心はトランプ候補がどれだけの支持を得られるか、という点にあった。民主党の立候補者は、ヒラリー・クリントン候補とバーニー・サンダース候補、マーチン・オマリー候補の3名で、同じ調査ではクリントン候補の支持率は47.9%、サンダース候補は43.9%で、2人の候補の一騎打ちとなっていた。

そして2月1日、アイオワ州での投票結果は次のようになった。共和党で1位になったのはクルーズ候補で、得票率は27.6%(獲得代議員数は8名)、2位がトランプ候補で得票率は24.3%(同7名)、3位がルビオ議員で23.1%(同7名)、カーソン候補は9.3%(同3名)。当初は最有力候補の一人とみられていたジェブ・ブッシュ候補の得票率はわずか2.8%(同1名)で、6位に終わった。

民主党ではクリントン候補の得票率は49.9%(同29名)、サンダース候補の得票率は49.6%(同21名)とほぼ拮抗する結果となった。

予備選挙の仕組みはやや複雑である。7月に両党は全国集会を開催して、正式に党の大統領候補を指名する。その全国大会に出席する代議員を各州で選ぶのが予備選挙である。各州には全国大会に出席して投票する代議員の数が割り当てられている。アイオワ州では共和党は30名(総数は2472名)、民主党は52名(同7764名)である。

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