Facebook、10-12月は予想上回る52%増収 モバイル広告が好調
[27日 ロイター] - 米フェイスブック(FB)<FB.O>が27日発表した第4・四半期決算は、売上高が前年同期比51.7%増加し、アナリスト予想を上回った。新たな広告サービス立ち上げが寄与したほか、モバイルアプリの更新が広告販売を後押しした。
世界経済の不透明感や米ドル高による海外売り上げの目減りといったマイナス要因でアップル<AAPL.O>やイーベイ<EBAY.O>などハイテク企業の決算がさえない中、フェイスブックの好調ぶりが際立った。
第4・四半期売上高は58億4000万ドル。トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想平均の53億7000万ドルを上回った。
普通株主帰属の純利益は15億6000万ドル(1株当たり0.54ドル)と、前年同期の6億9600万ドル(同0.25ドル)から拡大した。
特別項目を除いた1株利益は0.79ドル。アナリスト予想平均の0.68ドルを上回った。
第4・四半期の広告収入は56.8%増の56億4000万ドル。広告収入全体に占めるモバイル広告の割合は80%で、第3・四半期の約78%、前年同期の69%から拡大している。
ビデオ閲覧数の急増も広告収入の伸びにつながった。
12月31日時点の月間アクティブユーザー数は15億9000万人で、前年末から14%増加。このうちモバイル機器経由は14億4000万人で21%増加した。
市場調査会社ファクトセット・ストリートアカウントによる予想はそれぞれ15億8000万人、14億3000万人だった。
デービッド・ウェーナー最高財務責任者(CFO)は決算発表後の電話会見で、2016年の営業経費の増加率は30─40%で、前年ほど増加しないとの見通しを示した。
モバイル広告が好調だったことで、メッセージングサービス「ワッツアップ」や仮想現実(VR)端末を手掛ける「オキュラス」への大型投資をめぐる市場関係者の懸念は和らいでいる。両事業ともまだ利益を生んでいない。
MKMパートナーズのアナリスト、ロブ・サンダーソン氏は「為替の悪影響がある環境で、ここまで業績が伸びたことは素晴らしい。フェイスブックの中核事業はかなり好調なので、同社に他の事業の収益化を求める声はあまり聞かれなくなるだろう」と指摘した。
決算発表を受け、フェイスブックの株価は27日の時間外取引で約12%急伸し、105.32ドルを付けた。
27日終値は94.45ドル。過去1年間で25%近く上昇している。
*内容を追加します。
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