時事問題は「新聞の音読」で克服できる! 就活生のための「時事問題対策講座」<1>

✎ 1〜 ✎ 88 ✎ 89 ✎ 90 ✎ 最新
拡大
縮小

慣れてきたら自分の音読を是非録音して聞いてみましょう。そうすることによって、思わぬ発見があるかもしれません。抑揚が足りないとか、滑舌が悪いとか、意外と良い声だとか等々です。私も最初自分の声を録音したときは、自分の声と信じられず、どこの叔父さんの声だろうかと錯覚しました。

余裕があれば、音読した記事について面接で質問を受けたと仮定して、自分なりの発言を考える練習をすることをお勧めします。最初は記事を簡単にまとめるだけでも構いません。

慣れてきたらワイドショーのコメンテーターになったつもりで自分の意見をまとめ、発言したものを録音して聞いてみましょう。最初は発言もおぼつかないと思いますが、徐々に自分なりのスタイルを作ることが出来てくると思います。

模擬練習は社会人になっても役立つ

例えば、音楽をやる人であれば、自分の演奏や歌を録音した経験は誰でもあるのではないでしょうか? 私も学生時代はジャズのビッグバンドでアルトサックスを演奏していましたが、録音して聞いてみると、しっかりと音が止まっていないとか、音のダイナミックスが足りない等の発見をすることがありました。

資格受験予備校の講師を始めたときは、自分の講義を録音して、スピードや喋り方の癖をチェックしました。鏡を見ながら表情をチェックしたりすることもありました。

模擬練習をして準備することは、決して就活で終わることではありません。社会人になってからもプレゼンや交渉など何度も試練が訪れます。その際にも就活で実践した面接の模擬練習が役に立ってくるはずです。

翠 洋 社会保険労務士

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

みす ひろし / Hiroshi Misu

BIO国際行政書士事務所・中央社労士オフィスみす代表。国際基督教大学卒業後、ラジオたんぱ(現・ラジオNIKKEI)に勤務。NHK「ちきゅうラジオ」ディレクター、LEC専任講師を経て、行政書士法人で日本ビザ申請代行業務に従事。特定行政書士、特定社会保険労務士、ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ロングステイアドバイザー。趣味はアルトサックス演奏、国内外の温泉巡り、愛犬ビオ(スタンダードプードル)とのドライブ。「語学オタク」(TOEIC 945点、中国語コミュニケーション能力検定TECC 883点、ハングル能力検定 準2級)。

この著者の記事一覧はこちら
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT