東洋経済オンラインとは
政治・経済・投資 #特設ページ 新型コロナウイルス

テレビのコロナ報道「煽りすぎ」招く深刻な分断 高齢者向けに視聴率獲得も「見ない層」は反発

7分で読める
  • 村上 和彦 TVプロデューサー、京都芸術大学客員教授
2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

テレビ局はもともと「ターゲット」を想定して番組を供給してきた。

若者向けの音楽番組やバラエティー、子供向けのアニメ、高齢者向けの時代劇……。

高齢者向けの情報番組に反発する年代も、夜には楽しんでいる番組があるだろう。

そして朝の情報番組も「スッキリ」と「モーニングショー」のように一見同じジャンルながらも、それぞれ違うターゲットで競い合ってきた。

それは、あくまで年代や興味の対象といったライフスタイルや興味での「棲み分け」にすぎなかった。

しかしコロナバブルによって、朝の情報番組を見る高齢者と、見ない年代は双方が「理解し合えない」ことが一気に増えてしまった。

従来の「棲み分け」が、今回のコロナバブルによって急速に「分断」へと転化したのである。

アメリカでは大統領選後も、トランプ氏支持者とバイデン氏支持者の間で強い「分断」が起きている。

分断の修復はすぐには難しい

日本のコロナバブルによる「分断」は、それとは性質が異なるが、アメリカの分断は当分の間、修復が難しいであろうことを考えると、事態は容易ではないと考えるべきではないだろうか。

画像をクリックすると、長期戦の様相を呈してきたコロナ禍の今を追う記事一覧にジャンプします

テレビの制作者、とくに「コロナ報道」に関しては、自らが作る番組の内容が視聴者の「分断」を招きかねない、すでに招いているということを強く肝に銘じる必要があるだろう。

私自身、いまも報道情報番組に携わる立場として、必要以上にあおらず、フェアに伝えることを自らに課していきたいと思っている。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

政治・経済・投資

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象