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僕があえて「年収半減」転職を繰り返した理由 しんどくても、成功するたびに捨てていく

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おそらく、僕は自分の成長が止まることをおそれているのでしょう。僕の場合、自分を限界に追い込んだときに能力が発揮され、それを乗り越えたときに成長することがわかっています。だから、つねに収入よりも成長できる道を選んできたというわけです。

ダントツにすごい人は「成功」を捨てつづける

一般的に「偉い人」とは、いわゆる肩書や地位、学歴が高い人です。日本では肩書や地位を重視する傾向があるので、「偉い人はすごい人だ」と思い込む風潮があります。

僕は、たくさんの「偉い人」と出会うなかでわかったことがあります。それは、肩書や地位と能力は必ずしも比例しないということ。

もちろん、なかには「偉い人」と「すごい人」の両方を兼ね備えているかたもいます。ただ、「偉い人」というのは弊害になりやすいものです。現状を変えること、チャレンジして失敗することをおそれるようになるからです。

一方、「ダントツにすごい人」たちは、成功した後、新たな挑戦と成功を求めつづけます。

たとえば、ソフトバンクのペッパー君の生みの親である林要さんは、前職はトヨタのエンジニアです。高級車セルシオの設計にはじまり、スーパーカー「レクサスLFA」のプロジェクトに加わるなど実績を残しました。その後も、トヨタが2002年から参戦していたF1の開発スタッフに抜擢されるなど活躍の場を広げ、スピード出世を果たしています。

ところが彼は、「何か新しいことをやりたい」という理由でトヨタを去りました。自分の夢であるロボット開発をするために、過去の成功を捨ててソフトバンクに移籍したのです。

林さんはロボットの表現方法を学ぶために演劇のレッスンに通うなど、さまざまな研究を行ったそうです。それが今のペッパー君のキャラクターや外見、声などに反映され、人とコミュニケーションするロボットが見事、完成しました。ペッパー君は2015年6月に一般発売され、7カ月連続で毎月1000台が完売という人気を博しました。

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それほどの成功を収めたにもかかわらず、またしても林さんはその成功を捨て、ソフトバンクを去ったのです。彼の次なる挑戦は、自分のつくりたいロボットをつくること。そのために会社を立ち上げ、現在は開発に没頭する日々を送っていらっしゃいます。

成功するたびにそれを捨て、さらなる高みを目指すのは、正直、しんどい道です。でも、あえてその道を選んでいる人物こそが「ダントツにすごい人」なのです。

私もそうなることを日々目指していますし、1人でも多くの人が日本をよくするような仕事を成し遂げてほしいと考えています。

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