もうひとつ、ロードスター開発の目的として、テスラには「ブランドを代表するシグネチャーモデルがない」とする批判への回答ではないかという指摘もある。
「最高速は時速370kmに達する」と言うのは、テスラでビークルエンジニアリングチーフを務めるラース・モラビーだ。
「あきらかにそれ以上」と、マスクは言葉を被せる。「音速を目指しています」とつけ加える。これを大言壮語ととるか、すばらしい動機ととるか。批判的な立場をとる人とファンとの分かれ道だ。
完全自動運転車「サイバーキャブ」の存在も
テスラは現在、「モデルS」と「モデルX」の生産を中止し、空いた生産ラインで「オプティマス」(現在は第3世代)という人型ロボットの製造にあてていると報道されている。
同時に進行しているのが、日本でも26年9月に公開された「サイバーキャブ」だ。こちらは「人が運転することを前提としない」とされる完全自律走行の2人乗り。
サイバーキャブを使って「ロボタクシー」というサービスを始めることも、テスラは発表している。
ロードスターで言われていることがどこまで現実的か。この段階では判断できない。しかし、フェラーリやランボルギーニやマクラーレンといったスポーツカーメーカーは当惑しているだろう。
おもしろい事実は、上記のスポーツカーブランドでは、電動車が消費者に好まれていないということだ。
フェラーリは「296チャレンジ・ストラダーレ」なるハイブリッドシステムをはずしたモデルを、26年10月に発表している、という具合。
そんな中で、テスラ・ロードスターはどこへ向かうのだろう。
価格は、「パフォーマンス」が5万ドル、「スラスト」が25万ドルとされている。「パフォーマンス」は、日本法人のウェブサイトのトップに「予約する」ボタンが設けられていて、予約金として合計682万円と掲載されている。


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