企業価値を測る代表的な指標の1つが時価総額だ。発行済み株式数に株価を掛けて算出される時価総額は、投資家たちがそれぞれの企業に対してつけた値段ともいえる。収益力の高さや将来の成長性への期待が高い企業ほど大きくなる傾向にある。
今回、東洋経済オンラインでは、時価総額を各社の従業員数で割り、1人当たり時価総額ランキングを作成した。従業員1人当たりでみると、企業規模の大きさをコントロールでき、単純な時価総額ランキングとは顔ぶれが大きく変わる。少ない従業員数で大きな時価総額を形成している企業を見つけるのに役立つはずだ。
今回のランキングは、一定以上の株式の評価を得ていることを条件とするため、直近9月末時点の時価総額が1000億円以上であり、かつ有価証券報告書による従業員数が100人以上の企業を対象に集計した。
半導体関連企業が上位を占める
上位の顔ぶれを見ると、半導体関連企業が強い。1位は、半導体テスト装置の世界的大手であるアドバンテストだ。1人当たりの時価総額は34.63億円に達する。半導体の高性能化が進む中、同社のテスト装置は不可欠な存在として投資家から極めて高い評価を集めている。
続く2位は、同じく半導体関連で、フォトマスクの欠陥検査装置などで強みを持つレーザーテック(33.34億円)。3位には、NAND型フラッシュメモリで世界トップクラスのシェアを誇るキオクシアホールディングス(19.57億円)が入った。
6位の東京エレクトロン(13.66億円)や、14位のディスコ(11.24億円)など、半導体の製造工程や精密加工を支える日本を代表するメーカーが上位に名を連ねている。
4位には、株式市場の活況を背景に好業績となっている日本取引所グループが入った。5位のキーエンスは、工場を持たないファブレス経営と直販体制を強みとし、非常に利益率が高いことで知られる。7位の中外製薬は、このランキングで製薬会社の首位となった。抗体医薬品分野に強く、こうした点も市場の評価に反映されているとみられる。
限られた人数で高い時価総額を形成している企業を知るうえで、就活生の企業研究にも参考になるランキングといえるだろう。


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