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「ユニーク」は褒め言葉? 悪口? 人から「ユニークだね」と言われたら文化から掘り下げてみると面白い理由

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会話中の人物
ユニーク(unique)は、どうして日本語と英語で意味がずれてしまうのか?(写真:jessie/PIXTA)
  • 西岡 壱誠 一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事・ドラゴン桜2編集担当
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ここまでは「日本語と英語でニュアンスが逆になる言葉」の話でした。でも、もっと面白いのは、同じ日本語の中でも、カタカナで言うか漢字で言うかで印象が変わる言葉があることです。

その代表がプライドです。

日本語で「あの人はプライドが高い」と言うと、あまりいい意味にはなりませんよね。

「素直に人の意見を聞けない」「負けを認められない」「扱いにくい」……そんな人物像が浮かんでくると思います。

「プライドが邪魔をする」「プライドを捨てろ」という言い方もよくされます。

英語のprideも、悪い面を持っています。キリスト教の「七つの大罪」の中では「傲慢」として数えられていますし、Pride comes before a fall(おごれる者は久しからず)ということわざもあります。

もちろん英語には「proud of you(あなたを誇りに思う)」のような温かい使い方もあるのですが、「行きすぎた自尊心」への警戒は、英語圏にもしっかり根づいているんですね。

「誰に対する誇りなのか」で印象は変わる

ところが、このプライドを別の日本語に置き換えてみると、印象ががらりと変わります。

矜持(きょうじ)です。

「彼には職人としての矜持がある」

「教師としての矜持を持って働いている」

どうでしょう。急にかっこよく聞こえませんか?

矜持があるというのは、「自分の仕事や生き方に誇りを持っていて、簡単には譲らない一線がある」ということです。芯が通っている、筋が通っている、ブレない。そういう、背筋の伸びた人の姿が浮かんできます。

でも、よく考えると「プライド」と「矜持」は、ほとんど同じものを指しているはずなんです。どちらも「自分に対する誇り」ですから。

では何が違うのでしょう。

僕は、その誇りが「どこに向いているか」の違いなのではないかと思っています。

「プライドが高い」と言うとき、その誇りは「他人からどう見られるか」に向いています。人より上に見られたい、下に見られたくない。だから他人と比べて、負けると傷つく。これは、他人に向いた誇りです。

一方で「矜持がある」と言うとき、その誇りは「自分が自分に恥じないか」に向いています。誰に見られていなくても、ここだけは手を抜かない。誰に評価されなくても、この一線は守る。これは、自分に向いた誇りです。

同じ「誇り」でも、他人に向けると面倒くさい人になり、自分に向けるとかっこいい人になる。言葉を言い換えただけで、そんな違いが見えてくるのは面白いですよね。

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