それにもかかわらず、世間では「マンションは投資商品」という語られ方をすることがあります。この矛盾には、正直なところずっと違和感があるんですよね。
数千万円の借金は、不確実な未来への賭けである
住宅ローンというのは、多くの人にとって人生で最も大きな借金になると思います。ですので、ローンを組む前に、本当に家を買うべきなのか、いったん足踏みして賃貸でもう少しお金を貯めるという選択肢も検討したほうがいいのではないかなと思います。
現時点では、今後金利は上がっていくだろうという見方が多くの専門家の間でも共有されています。
10年ほど前の変動金利は0.5%、ここ数年はだいたい1%です。固定金利は3%前後なので単純に比較すると、変動のほうが得っぽいですね。でも個人的には、これから金利が上昇していくことは予想できるので、それなら固定でもいいんじゃないかなという状況だとも思っています。
いずれにしても、例えば5000万円という金額に、先の読めない金利をかけ合わせて何十年もローンを返し続けるというのは、かなりの博打だと思います。
今の時点で、日本の金利や経済状況について確信を持てると言い切る人がいたら、その人はただの嘘つきか、よほど楽観的なだけだと思います。不確実なものに対して、これほど大きな借金を負う覚悟というのは、簡単なことではありません。
それと、住宅ローンを組む前に確認すべきことの1つが返済比率。月々の返済が手取り収入のどのくらいを占めるかというのはまず押さえておきたいです。
一般的には、返済比率は手取りの25%前後に収めるのが望ましいとされていますが、実際には30%を超えるケースがよくあります。月の手取りが30万円だとしたら、10万円近くが返済に回るわけですから、なかなか心にズドンとくるんじゃないでしょうか。
そうであれば、今は無理に買わず、賃貸で様子を見たほうが安全と言えます。
一方で、すでに物件価格の7割ほどを現金で用意できていて、住宅ローン控除などの優遇を受けるためにあえてローンを組むという人であれば、話はまったく別です。


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