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廃部寸前のバレーチームを救ったのはシャンプーの会社だった《観客1000人→約1万人に》選手の直談判から始まった大逆転

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東京グレートベアーズ
ホームゲームでは、いつも客席がチームカラーのピンク色に染まる(写真:東京グレートベアーズ)
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そのさらに2日後、野瀬さんはフィンランドリーグでプレーするため、日本を発つ。それから数カ月。野瀬さんは、FC東京からレンタル移籍していたものの、月1回ほどネイチャーラボにオンラインでスポンサードの相談を続けていた。その最中、FC東京の活動休止が決まった。野瀬さんはフィンランドから連絡を入れた。

「あの、スポンサーの話なんですが、実はFC東京がなくなりそうで。チームを引き受けていただくことはできないでしょうか」

相談を受けた久保田さんは「最初は『冗談でしょ?』と思った」と語る。

「弊社はスポーツチームの運営どころか、スポンサードの経験もない。ユニフォームにロゴを載せる支援とチーム運営では金額の桁が2つ違います。何億円という固定費がかかる事業ですから、完全に他人事でした」

代表の久保田さん。当時は「スポンサードすらする予定は決まっていなかった」と語る(写真:筆者撮影)

東京唯一のトップリーグチームをなくしていいのか

通常であれば、「大変だね」と同情して終わる話だ。だが、ネイチャーラボの幹部たちが見せた反応は、野瀬さんの想像を遥かに超えていた。

「本当は他人事でいいはずなんです。『大変だったね』で済む話なのに、フィンランドで僕が試合に出ている間に、東京で夜中まで『放映権はどうやったら取れるんだろう』『ホームゲームはどうしたら盛り上がるか』と議論してくれていた。1、2回しか会ったことのない人たちが一生懸命考えてくれたことが、希望になりました。『東京唯一のトップリーグのチームをなくしていいのか』と、生き残れる可能性を一緒に考えてくれていたのだと思います」

久保田さんは語る。

「ネイチャーラボはどんなことも、挑戦のしがいがあり、面白くなる可能性があるなら取り組む価値はあると考える社風。すぐに諦めず『まずは、できる理由を考える』のが会社の習慣でした」

とはいえ、熱意だけで動く金額ではない。コロナ禍もあって、FC東京の収支は厳しかった。「何回試算しても、先が見える数字ではなかった」と久保田さんは当時を振り返る。

それでも可能性を感じたのは、競技としての裾野の広さだった。サッカーファンの久保田さんは、バレーボール男子日本代表の世界ランキングが、当時20位台だったサッカーなどと比べても圧倒的な世界11位(直後に7位へ浮上)であることを知り、驚いたという。

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