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廃部寸前のバレーチームを救ったのはシャンプーの会社だった《観客1000人→約1万人に》選手の直談判から始まった大逆転

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東京グレートベアーズ
ホームゲームでは、いつも客席がチームカラーのピンク色に染まる(写真:東京グレートベアーズ)
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「その5カ月をどう過ごすかを考えると、答えは難しくありませんでした。ファンの皆さんに最後まで自分たちの姿を見てもらい、つないできたバトンをいい形で終わらせる。みんなが大人の対応をしてくれて、胸を張って最後まで走り抜けられたと思います」

現役選手が自ら営業「成約ゼロ」でも動き続けた

その裏で、チームの存続に向けて動いていた選手がいた。当時リベロとして活躍していた野瀬将平さん(現・東京GBスタッフ)だ。

FC東京時代の野瀬さん。「野瀬はアスリート時代からいいビジネスマンになる素地を感じた」と、東京GBを運営する株式会社グレートベアーズの代表・久保田健司さんからの評価も高い(写真:東京グレートベアーズ)

野瀬さんは以前から、選手でありながら企業へのスポンサー営業を続けていた。チームを強くするにはお金がいる。企業で働きながらバレーをするスタイルではなく、バレーボールだけで生計を立てる「本当の意味でのプロ」にも憧れていた。しかし、つてはなく、企業の問い合わせフォームに連絡をし、アポイントを取って回った。

「そうして会ってもらえたのは1割もないですね。メールが返ってくることもほとんどない。営業ってそんなものじゃないですか」

チームへのスポンサー契約に至った企業は、結局ゼロ。それでもビジネスセミナーに通い、来場者数や男女比、競技人口といった数字をそろえて提案を磨いていった。古賀さんは当時の野瀬さんをこう見ていた。

「選手の時間は有限です。自分のパフォーマンスの向上に投資する人もいれば、セカンドキャリアに投資する人もいる。彼はそれをバレーボール界に投資していました。スポンサー探しだけでなく、小学校にバレーボール漫画『ハイキュー!!』を寄贈したり。彼なしでは、間違いなく東京GBへのバトンはつながりませんでした」

フィンランドからの直談判「チームを引き受けて」

ネイチャーラボと野瀬さんとの縁は2021年、ある撮影の現場で生まれた。野瀬さんは、同社の幹部との立ち話で、こう口にした。

「いやー、東京にプロチームがあったらいいですよね」

「何も考えずに話していたので、今思うと恥ずかしいんですけど」と笑う。興味を持った幹部に「会社にプレゼンしにおいでよ」と誘われ、2日後には、専務取締役の久保田健司さん(現・株式会社グレートベアーズ代表)らの前で2時間ほど話をした。

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