車重は1.6トン。それでも、ドライブすると、大きさとか重さは感じさせない。1199cc 3気筒エンジンは、100kWの最高出力と230Nmの最大トルクだから、数値的にあまりすごいものではないが、実用性は抜群に高い。
基本的なシャシーを共用するシトロエン「C5エアクロスハイブリッド」に乗り、これで1.2リッターとは、といたく感心させられたように、ニュー・コンパスでもじつにいい”仕事”をしている。
発進時はモーターの力を借りるが、そのあと静かにエンジンが始動し、ガソリンエンジンならではの微かなバイブレーションと低い響きを感じながら、アクセルペダルの踏み込み量に応じてパワーが出る。このトルク感がクルマ好きには大きな魅力となるはずだ。
日本のメーカーで、同じぐらいの排気量で、1.6トンのクルマを気持ちよく加速させるエンジンを持ったクルマはあるだろうか――。ステランティスのこのエンジンを体験すると、関心する。高速道路など、アクセルペダルをあまり踏み込まない低負荷走行時は、クラッチによってドライブトレインとエンジンは切り離されるそうだ。
シトロエンC5エアクロスを思い出させる乗り心地のよさ
高速道路を含めて、一般道で感心するのは、乗り心地のよさだ。ショックは伝わってこないし、車体の動きも抑えられている。驚異的にソフトな乗り心地を持つ、姉妹車のシトロエンC5エアクロス(とC3エアクロス)を想い起こさせた。
シトロエンは「PHC(プログレッシブ・ハイドローリック・クッション)」と名付けられた、独自のダンパーとブッシュを装着。それで印象的な乗り心地を実現している。
ニュー・コンパスも、同様のシステムを使っているのかと思いきや、特筆すべき機構はないとのこと。それでこの乗り心地を実現しているのは見事。ステアリングホイールの操舵力がやや軽めなのもシトロエンと似ているが、ここは似ていなくていいポイント。もう少しだけ、しっかり感が感じられるといいのだが……。


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