ここで大切なのは、このお金を増やした先で、親として「何を伝えたいか」だ。
僕は最もオーソドックスな指数への投資で、「誰でもできることをやっているのに2倍以上に増える。だから生涯、投資をやりなさい」というメッセージを子どもに伝えたい。
だからシンプルにS&P500を選択している。複雑な話はもっと先。僕がどんな投資方針で50代、60代を迎えたかは、将来お酒を飲みながらでもゆっくり語るつもりだ。
もちろん個別株でも良い。任天堂やサンリオなど、子どもも馴染みのある銘柄を少額からでも買ってみたら、投資自体に興味が湧くだろう。新作ゲームの売上や世の中の流行が株価にどのように反映されるかが一緒に学べる。買うだけでなく、売ることを経験させてみるのも面白い。株式投資に興味を持ってほしい、一緒に投資を勉強していきたいという親の思いがあるならば、こんな方法も取れる。
複数銘柄を買うのもアリだ。
①オーソドックスな指数のS&P500、②ハイテク成長株厳選のFANG+、③個別株のAppleのように複数に投資をして「リスクの取り方次第でリターンが変わる」ことを伝えるのも面白いかもしれない。
銘柄選択というのは価値観が滲み出る「投資で最も面白い部分」だ。
ぜひ自分で、あるいは子どもと一緒に、「何に、どんな目的で投資をするのか」を考え抜いて決断してほしい。
お金は、子どもとのコミュニケーションツール
僕が子どもたちのお金を運用しているのは、子どもたちの持つ時間を活用して、お金を増やしてあげたいというシンプルな思いだけではない。このお金を親子の「コミュニケーションツール」として役立てたいと思っている。
考えてみてほしい。もし父親が自分のお年玉を知らないうちに何百万円も増やしていたら。「うわ、めっちゃありがたい! パパすごい!」とならないだろうか。大きくなったときに父の話を真剣に聞いてくれる、わずかなチャンスができると思う。そのタイミングで、本当に大切なお金の知識を伝えたいと思っている。


