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ライフ #自動車最前線

日産「キックス」は誰が買っているのか? ライバルより高価な《e-POWERコンパクトSUV》購入者の実態

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先代「キックス」は2020年6月に発表。何度かの改良を経て2026年まで販売された
先代「キックス」は2020年6月に発表。何度かの改良を経て2026年まで販売された(写真:日産自動車)
  • 三浦 太郎 インテージ 自動車アナリスト
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購入した人たちが実際のところいくら支払っているのか。「値引き前車両本体+オプション価格」「値引き額」「下取り額」「最終支払い額」の各データを下記に示している。

値引きやオプション装着を含めた「最終支払い額」を見ると、キックス:302万円、ヤリス クロス:256万円、ヴェゼル:298万円、エクストレイル:424万円であり、ヤリス クロスのお手頃感が際立つ。

40万円以上にもなるヤリス クロスとの支払い額の差は、実用車を買い求める消費者にとっては非常に大きい。

廉価グレードやガソリン車も設定し、幅広いニーズに答えたヤリスクロス(写真:トヨタ自動車)

つまり、そういった状況下においてキックスを購入しているわけなので、キックス購入者は「安さ」や「コストパフォーマンス」といった理由でこのクルマを選んでいないと考えられる。むしろ、競合よりも高い価格を支払ってでも手に入れたい「付加価値」が、この車に存在していることを示している。

そして、そのプレミアム価格を支払う余力がある層こそが、先ほど見た「経済的・精神的にゆとりのある大人の男性」がメインとなるのである。

「e-POWER指名買い」と日産ディーラー内での取り合い

キックスが高い価格でも選ばれている背景には、日産ならではの「技術への信頼」が大きい。

キックス購入者の購入プロセスを追うと、購入者の50%が「他に検討した車はなかった(指名買い)」 と回答している。

さらに、他車と比較検討した残り半数のユーザーにおける、「最後まで比較検討した車種」のランキングを見てみると、下記ような結果となった。

<最後まで比較検討した車種>
1位:ノート(23%)
2位:エクストレイル(12%)
3位:ヤリス クロス(8%)
4位:オーラ(8%)
5位:ヴェゼル(6%)
6位:セレナ(5%)

なお、このランキングの集計粒度は、パワートレインを区別しないものである。そこで、パワートレインを分けて確認してみると、1位:ノートe-POWER(21%)、2位:オーラe-POWER(8%)と順位が入れ替わった。

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