SUVでありながら、発売当初は前輪駆動(2WD)しか設定がなく、2022年のマイナーチェンジで4WDモデルが追加。しかし、販売台数は伸びず約1.9万台と前年から約半減。2023年は約1.6万台、2024年は約1.4万台、2025年は1万台を割り込み約9600台と年々右肩下がりの状態であった。
同時期のヴェゼルの販売台数が毎年約5万~7万台であることを考えると差はかなり大きい。人気車種の多いコンパクトSUV市場は激戦区であるが、「e-POWER専用」モデルによる価格の高さ、割高感、廉価グレードの不在が販売面に大きく響いたと考えられる。
また、もともと2016年から海外で販売されていたモデルを日本向けに仕立て直し導入した経緯もあり、最新の競合車種と比べた際の設計の古さや質感の差といった課題も抱えていた。
購入のボリューム層は「シニア・ミドル男性」
まず、「キックスは誰が買っているのか」という問いに対し、最新の新車購入者の年代データから見ていこう。
2020〜2025年に新車としてキックスe-POWERを購入したユーザーの年代構成比を抽出すると、「ミドル・シニア層」が多いことが読み取れる。50代と60代以上を合わせると、全体の54%と過半数を占めた。
性別構成では、キックス(男性63%:女性37%)、ヤリス クロス(男性61%:女性39%)、ヴェゼル(男性71%:女性29%)、エクストレイル(男性82%:女性18%)となっており、大半が男性でありながらも、ヴェゼルやエクストレイルより女性も多い。
全体として「落ち着いた、経済的にも精神的にもゆとりのある中高年・シニア層の男性」が最大の購入ボリューム層となっている。



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