植草 当時、そんなふうに考えていらっしゃったということが、衝撃的です。今でも、そんなふうに言える女性はなかなかいません。とにかく「I WANT」――「養ってほしい」「愛してほしい」「大切にしてほしい」という女性が多いんです。
物価上昇が続いて、給与がなかなか上がらない今、真理子さんのように「自分が欲しいものは自分で稼いで買う」という精神を持っている女性が増えると、男性の「養わなければならない」というプレッシャーが減って、婚姻数も増えてくると思うんですけれど。
真理子流「熟年夫婦がうまくいく秘訣」
――林さんは結婚35周年を超えられました。結婚相談所に来る人はもちろん、多くの人が「結婚したら、おじいちゃん、おばあちゃんになっても仲良く暮らしたい」という夢を抱いていると思うのですが、熟年夫婦がうまくいく秘訣があったら教えてください。
林 それはね、“耐えること、立ち入らないこと”です(笑)。何か言ったり相談したりすると、ケンカになりますから。私も夫と以前は一緒に食事に行くこともありましたが、「この料理はまずい」などと文句を言われることもあったので、最近はそれぞれ自分の好きなものを食べるようにしています。一緒に外食もしませんね。
植草 そういう熟年のご夫婦、多いのではないでしょうか。
――離婚などを考えることはなかったのでしょうか。
林 ないですね。子どももいましたし。私はどちらかというと古いタイプの人間で、“結婚したら、離婚しない”という考えだから、耐えるしかなかったんです。
母親の影響もあるかもしれません。母親はとても頭のいい人だったのに、父親に生活力がなかったため、苦労していました。子どものためにずっと耐えている姿を見ていたので、「私にもできないはずはない」と思っていました。それにね、私は私の生活を楽しんでいるので、全然いいんです。娘も結婚して、家から出ていきましたし。


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