有料会員登録
ビジネス

《今こそ知りたい!》上場間近のAI企業・アンソロピック、設立のきっかけとなった「オープンAIの内紛」とは?

6分で読める
アモデイがオープンAIと袂を分かつに至った原因とは?(写真:Getty Images)
2/4 PAGES
3/4 PAGES

グループとしての立場を失いつつあった彼らは、新しいアイデアを中心に団結を固めた。ダリオ・アモデイはそのアイデアを、最初に、大学院の時からの親しい友人で元ルームメイトでもあり、オープンAIではパートタイムで働き、スケーリングの法則の発見を率いたジャレッド・カプランに、次にダニエラ、クラーク、そしてAI安全性に関する見解で自分に完全に忠実な研究者やエンジニア、そのほか少数の人々に示唆した。

このままオープンAIでAIの安全性を求めて戦いつづける理由が本当にあるだろうか? みずからのビジョンを追うために、離脱できないだろうか?

何回か議論を繰り返したのち、もし去るつもりなら、すぐに行動を起こす必要があると結論づけた。「スケーリングの法則」が作用して、競合企業を立ち上げる時間はどんどん減っていくだけだ。

「スケーリングの法則が働くということは、最前線のAIをトレーニングするための要件がどんどん高くなることを意味している」とアモデイとともに行動したある人物は説明する。「だから、もしオープンAIを去って何かをしたければ、急ぐ必要があった」

新会社・アンソロピックの設立

2020年後半、全社集会が開かれ、従業員はビデオ会議にログインした。アルトマンがダリオ・アモデイにマイクを渡した。アモデイは指先で巻き毛をいじりながら、いつものように落ち着きのないエネルギーを発散していた。

そして、あらかじめ用意した声明文を通じて、自分とダニエラ、そして複数のメンバーが独自の会社を設立するために去ると発表した。アルトマンが辞めていく全員に、会議から出るよう促した。

翌年の5月、去ったグループが新しい公益法人の設立を発表した。アンソロピックである。

4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数