しかし、それらはすべて今作のフリであることがラストにわかる。
劇中では、青島への問いかけがある。なぜ刑事を続けるのか、その原動力がどこにあるのか。それは青島への言葉であると同時に、シリーズそのものに対する投げかけであり、ここから物語が次へ向かうことを示していた。
シリーズ再始動へのプロローグの位置づけ
ラストには心を鷲掴みにされるシーンがあった。
会議室を飛び出した青島は、お台場の現場へ向かう。それはまさに、本シリーズが掲げてきた「事件は会議室ではなく現場で起きている」というテーマを改めて示すとともに、シリーズを原点回帰させる象徴になっていた。
本作の物語には、過去シリーズの要素が大きすぎるとも感じた。だがそれは、本シリーズが次へ向かうためのつなぎの役割を担う作品になると考えれば納得がいく。本作はシリーズ再始動のプロローグの位置づけになるのだろう。
ここから刑事・青島俊作の新たな物語が始まる。次作がいまから楽しみだ。
ただ、その前にまず課題がある。本作の評価は二分しているが、興行の結果が出るのはこれからだ。それ次第でシリーズのこれからにも影響があるに違いない。
現状のコアファンを中心にした観客層から、一般層にいかに裾野を広げていくか。笑いを生む力があるお祭り的なその作品性には、世間の興味を引き寄せるポテンシャルがある。勝負はこれからだ。フジテレビの意地の奮闘に注目したい。


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