有楽製菓執行役員マーケティング部長の杉田晶洋氏は「最初に入ってきた週販(特定の商品や店舗の1週間単位での販売実績)を見て、『こんなに売れたの?』と。これはいける、と手応えを感じました」と当時を振り返る。
新商品は、発売直後こそ物珍しさから売れても、その後は勢いが急速に落ちていくことも珍しくない。ところが「ミルクマニア」は違った。約2カ月半のテスト販売中、好調をキープしたのだ。
そして26年1月、満を持して本販売が始まり、売れ続けて今に至る。
ただし、好調な売れ行きとは裏腹に、まだ「ブラックサンダー」ほど広く店頭に並んでいるわけではない。
そのためSNSでは、実際に食べた人から「おいしい」と評判が広がる一方、「どこで売ってる?」「近所で見つからない」と探す人も続出。すぐには手に入らない、その"レア感"も含めて話題になっているのだ。
発売1年後に休販になった「ブラックサンダー」
「ミルクマニア」のロケットスタートは、主砲「ブラックサンダー」のデビュー時の苦い過去とは対照的だ。
「『ブラックサンダー』は1994年の発売当初、あまり売れずに、1年後には休販になっているんです」(杉田氏)
当時の有楽製菓は多くのお菓子を次々に発売しており、「ブラックサンダー」も新商品の一つにすぎなかった。会社として「売り出そう」という一大キャンペーンも行っていない、数多くの菓子の一つだった。
なぜか九州地方では人気だったのだが、一地方だけでは支えきれず、1年で販売をストップしてしまった。


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