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ライフ #国境なき医師団(MSF)

エボラ最前線に立つ日本人女性が医師でも看護師でもない理由 死者3500人超、WHOも緊急事態で必要とされる"対話"

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国境なき医師団
国境なき医師団で活動する園田(写真中央)(©Julien Dewarichet/MSF)
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摩擦の一因には、遺体の取り扱いもある。

感染防止措置で、コンゴで伝統的に行われてきた、別れを惜しんで死者に触るなどの行為は禁止された。代わりに、患者の遺体はビニールのボディバッグに収められ、現地の赤十字社の職員が安全で尊厳ある埋葬を行う。

「安全な埋葬は感染を防ぐために必要なことですが、その理由を知らず、納得できない人もいるのではと思います」(園田)。だからこそ、丁寧な説明と信頼獲得が大切だという。

15歳の娘を失った父の願い

死亡患者の遺族への遺体引き渡しと安全な埋葬方法の説明は、センターでの重要業務の1つだ。毎日のように人が亡くなり、最も多い日では死者は4人にのぼった。

犠牲者には、子どもも少なくなかった。

15歳の少女が亡くなった日、遺体を棺に納める直前に父親が「ちょっと待ってほしい」と言い出した。子ども用の棺を用意していたが、大きな棺に替えたいという。父親は娘にもっと早く治療を受けさせるべきだったと悔やんでおり、窮屈でない棺で送り出すことで娘への最後の誠意を示したかったのかもしれない。

その後、少女の遺体は大人用の棺に納められた。娘を静かに送る父親の悲しみを、園田は今も忘れることができない。

別れを告げたいのに、愛する家族の遺体に触れることもできない。そのつらさ、いらだちを少しでも和らげようと、園田らは遺体安置所に置かれたボディバッグのジッパーを開け、遺族が顔を見られるよう工夫した。

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