そこで「ベース車はボディサイズを優先で考えるのか」と聞いてみたところ、「そうではなく企画が優先だ」という回答を得た。
M55の場合、シビックのサイドビューがポイントだったという。近年のクルマはウェッジシェープが多い中、シビックは水平基調なのに加えて、ボディ全体がナローなシルエットなので、昭和のノスタルジックなイメージにあうのではないかという発想なのだ。
また、M55企画がまとまる前に、シビックではない他のベース車の候補があったことも明らかにした(具体的なモデル名には今回、触れていない)。
「生命力」を感じるクルマづくり
では、売価はどういう経緯で決めるのか。そもそも、ミツオカのオリジナルカーには実質的なライバルがいない。そうした市場環境での値付けは難しいだろう。
この点についても「お客さまと同じ立場」を強調した。そうすれば自ずと、ターゲットプライスが見えてくるというのだ。
そうはいっても、ベース車よりは確実に高価になるわけで、「その価値をどう見るか」を協議し、商品として成立するかどうかを決めるのは、営業サイドというより「モノづくり側の責任だ」という見解を示した。
日本の自動車産業界はいま、技術領域では電動化と知能化の進化が問われ、また経営面では主に中国メーカーへの対抗意識からコスト・工数・工期のそれぞれを半減する「トリプルハーフ」を目指している状況だ。
そうした中で、ミツオカのようなクルマづくりを「異質」だと感じる自動車業界関係者もいるだろう。だが、ミツオカが生み出すクルマたちに「生命力」を感じるのも事実だ。
11月にベールを脱ぐ新型車がどんな生き物なのか、いまからとても楽しみだ。


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