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「できる限りのことをしてあげて」25年連れ添ったぬいぐるみの"入院代"1万8370円を、30歳女性が超納得して払えたワケ

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ドラ・ザ・キッドのぬいぐるみ
院長自ら、ドラ・ザ・キッドの長さを丁寧に測ってくれた(写真:筆者撮影)
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「そうか、この子は1998年生まれだったのか……!」

偶然出会ったからこそ知らなかった、ドラ・ザ・キッドの情報を知った喜びはひとしおだ。家族の新たな一面を知り、大切に思う気持ちがまたひとつ大きくなった。

「できることは全部やってあげてください!」

問診票の「全長」「体重」に関しては、診察もかねて箱崎さん手ずから計測してもらえることに。全長とは、ぬいぐるみの「縦」「横」「奥行き」の3つを合算したものだ。高さと横幅は知っていても、ぬいぐるみの奥行きは把握していなかったので、全長38cmという数字を知れたのもうれしい。ちなみに、筆者のドラ・ザ・キッドの体重は98gだった。

ドラ・ザ・キッドの縦の長さを測る様子(写真:筆者撮影)
ドラ・ザ・キッドの横の長さを測る様子(写真:筆者撮影)
ドラ・ザ・キッドの奥行きを測る様子(写真:筆者撮影)
ドラ・ザ・キッドの体重を測る様子(写真:筆者撮影)

この全長によって、ぬいぐるみの治療費が変動するという。筆者のぬいぐるみは全長40cm以下だったので、基本の入院費用は9900円となった。「想像以上に安いぞ?」そんな言葉が脳裏をよぎる。勝手なイメージだが、こうしたサービスには基本的に3万円程度の費用が発生すると思っていたのだ。ただし、基本料金に加え、どんな治療を行うかにより追加の費用は加算されていく。

ドラ・ザ・キッドの場合、診察のなかで右目に少し傷があることがわかった。研磨すればきれいになるとのことなので、研磨してもらうことに。この時、単にパーツを入れ替えるのではなく、できるだけもともとの素材を残しながらきれいにする提案をしてもらえるのもうれしい。

キッドはこれまで一緒に過ごしてきたキッドのまま、きれいになって戻ってきてくれるのだ。片目だけ研磨すると、反対の目の濁りが目立つということで、両目のパーツとも研磨してもらうことになった。

目のパーツの治療に関する説明資料。くすんでいた目を研磨することで、反射で背景が映り込むほどぴかぴかになる(画像:杜の都なつみクリニック公式サイト)

筆者は最初こそ、基本オプションだけでも充分だなと思っていた。ぬいぐるみをきれいにしたいとはいえ、何万円も払うのはハードルが高かったからだ。このお金があれば、一体いくつドラえもんグッズを買えるだろう。頭の中で欲しいグッズを指折り数えては、「できるだけ支出は抑えよう」なんて考えていた。

……のだが、不思議なもので、診察が進むにつれ自然と「できることは全部やってあげてください!」とお願いしていた。決してその場の一時的な感情ではなく、心の底からできる治療を全部受けさせてあげたいと考えるようになっていたのだ。

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