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「できる限りのことをしてあげて」25年連れ添ったぬいぐるみの"入院代"1万8370円を、30歳女性が超納得して払えたワケ

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ドラ・ザ・キッドのぬいぐるみ
院長自ら、ドラ・ザ・キッドの長さを丁寧に測ってくれた(写真:筆者撮影)
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目の再生治療の料金は片目2200円で、両目で4400円。最初は3300円の診療代すら高いと感じていたのに、気づけば両目の研磨を「安い」と感じるように……。実際、ぬいぐるみの診察を依頼する人の多くは、筆者のように「できることは全部やってほしい」と依頼するらしい。本当の家族が入院した時と同様に、自分にとって家族のような存在であるぬいぐるみには、できる治療をすべて受けさせてあげたいと感じるようだ。

問診票に書き込みながら、どんな治療をするのか、なぜ必要なのかを丁寧に説明してもらえる(写真:筆者撮影)

そうして診察を終え、計1万8370円の見積もりとなった。具体的な内訳は以下のとおりだ。

診察(見積もり)代:3300円
入院費:9900円
両目の研磨代:4400円
実際にクリニックを訪れて退院するためのおむかえ代:550円
ぬいぐるみをきれいにする際、取れるパーツは外して洗ってもらうための止めつけ代:220円

どんな治療をするか、しなかったらどうなるのかまで一つひとつ教えてもらえるので、治療内容に納得したうえで預けられる。いわゆる「インフォームドコンセント」がしっかりしているので、まさに病院だなと感じた。

「治療の様子」はクリニックのHPから確認できる

「できるだけきれいにしてあげてください」と頭を下げ、入院の手続きを進めてもらう。ぬいぐるみの治療にかかる期間は、依頼から約1カ月半ほど。6月中旬に診察してもらったので、退院は8月のお盆前後となる見込みだ。

だが、家族でもあるぬいぐるみとそれほど長期で離れることには不安もある。「今どんな段階なんだろうか?」「本当に直してもらえるんだろうか?」目の前で診察してもらったとはいえ、こうした不安が脳裏をよぎるのは避けられないものだ。

そんな心配のもとである「治療の様子」は、なんとクリニックのHPから確認できるように整備されている。実際、杜の都なつみクリニックのHPには筆者のぬいぐるみ専用ページ(入院個室)が作られており、いつでも状態を確認できるようになっているのだ。ぬいぐるみが単なる物ではなく大切な家族だと理解してくれているからこその気遣いが本当にありがたい。

入院した日の様子。シマウマのぬいぐるみがまるでエドのように見えてくる(画像:杜の都なつみクリニック公式サイト)
ぬいぐるみの治療の様子が更新されるので、離れていても安心できる(画像:杜の都なつみクリニック公式サイト)
筆者も知らない部分に損傷があったようだ。一見わかりにくい損傷も、矢印でわかりやすくして知らせてくれるのもありがたい(画像:杜の都なつみクリニック公式サイト)
ぬいぐるみの入浴=クリーニングにあたり、もともとのプリントが薄くなってしまう可能性があるというリスクも丁寧に説明してもらえる(画像:杜の都なつみクリニック公式サイト)

治療が進むたびに更新されるサイトをチェックしながら待つのも楽しい。キッドが快適に過ごせているのなら、画面の向こうからでも幸せな気持ちになれるのだ。はたしてどれほどきれいになって帰ってくるのか。お迎えにいく日が今から楽しみで仕方がない。

しかし、院長の箱崎さんはそもそもなぜ、ぬいぐるみ病院を始めたのだろうか。後編ではその理由と、ビジネスモデルについて聞く。

《続きを読む→→》後編:「病院」と名乗って大反響、開業時は2年待ち…月100体・年商3600万円を稼ぐ「持ち主にやさしい」ぬいぐるみビジネスの舞台裏

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