有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ

佐藤二朗・橋本愛騒動、なぜ連載を持つ『週刊文春』が第一報を報じたのか…"誰が伝えるか"で告発の信頼性が揺らぐ理由

9分で読める
佐藤二朗さんと、橋本愛さんがトラブルになった問題の本質とは
佐藤二朗さんと、橋本愛さんがトラブルになった問題の本質とは(写真:フジテレビ『夫婦別姓刑事』公式サイトより)
  • 城戸 譲 ネットメディア研究家・コラムニスト・炎上ウォッチャー
2/6 PAGES

この報道を受けて7月2日、佐藤さんの所属事務所フロム・ファースト プロダクションは、「事実とは異なる内容や、一方当事者からの主張のみを前提として構成されている部分が含まれており、その内容を到底受け入れることはできません」「佐藤の言動がハラスメントにあたるものでないことは、専門家からの確認を受けています」とするコメントを発表。一方的な報道は「極めて遺憾」だと反論した。

佐藤さんの所属事務所、フロム・ファースト プロダクションが出したコメント(写真:フロム・ファースト プロダクション公式サイトより)

また、佐藤さん自身もXで作品名を明かさないまま、撮影中に何度も降板を求めていたとして、「数々の『ほんとうのこと』が、明らかになる日が来ることを、切に祈ります」と投稿。脚本を手がけた矢島弘一氏も、何の件かには触れずに「事実と解釈が捻じ曲げられていて、めちゃくちゃ悔しい」などと書き込んだ。

7月1日に佐藤二朗さんが投稿した内容(写真:佐藤二朗さんX公式アカウントより)

対してフジテレビは「関係者の二次被害を防止する観点から、当社から詳細を申し上げることはできませんが、当社から男性俳優の言動について、厳重注意を行うとともに、再発防止を求めたことは事実」と声明を発表。佐藤さんや橋本さんの名前は出さず、“男性俳優”“女性俳優”との表現にとどめた。

重要なのは、フジテレビが問題視したのは“顔に触れた件”ではない、という点だ。同社は「女性俳優が演技上の制約を有することになった経緯を認識しながら発した言葉等」が外部弁護士の調査で問題視されたことを受け、対応を行ったと説明している。これについて橋本さんの事務所も、「フジテレビ社による報道が事実との認識」と公表した。

SNS上では当初、橋本さんを擁護する声が中心だったが、この「演技上の制約を有することになった経緯」が明かされていないことや、佐藤さん側の反論を受けて、次第に佐藤さんを擁護する論調が増えている。

日を追うごとに、佐藤さんを擁護する声は高まっている(写真:フジテレビ『夫婦別姓刑事』公式サイトより)

懸念は、佐藤本人に届かないまま処理された

もっとも、心の傷を負った出来事を改めて公表すれば、それはそれで二次被害に発展する可能性が高い。詳細が説明されないことは理解できるが、中途半端な情報しか出ていないゆえに、かえって臆測を招いていることも事実だ。双方の意見が食い違っている以上、どちらかの肩を持つわけにはいかない。

ただ、各社の発表を突き合わせると、少なくとも一点は双方が否定していない。「必要な情報」が、適切なタイミングで当事者に共有されていなかったことだ。

3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数