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2026年後半の日本株は「上昇トレンド継続」でも、「そのスピードは鈍る」と見る「3つの根拠」

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日経平均は6月16日に7万円到達、26年前半は記録ずくめだった。年後半以降はどうなるか(写真:ブルームバーグ)
  • 平野 憲一 ケイ・アセット代表、マーケットアナリスト
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最後の3つ目は、インフレ相場からの視点だ。22年の値上げ2万5768品目(帝国データバンク調べ)という、過去30年で例のない規模の値上げラッシュで始まった今回のインフレは、23年には3万2396品目となり、その後も、年1万品目以上の値上げが続いた。26年7月の食品値上げ品目数は2566品目だったが、8月は 1898品目、9月は 3029品目が予定されている。

結局、26年の値上げ品目は、1月〜10月の「判明分」だけで1万1157品目に達し、年間では1万5000品目台に達する可能性があるという。今後も、賃金上昇で人件費が上がっているため、値上げは続く。しかし、企業は値下げに戻る体力がない。円安が続く限り、輸入物価は下がらない。

しかし、これらは行きすぎると消費が冷え込み、スタグフレーション(景気停滞下の物価上昇)的な状況に近づく可能性がある。これは日本にとって最も避けたいシナリオだ。つまり、インフレ相場から見ると年後半はかなり苦しくなる懸念もある。

ただ、デフレ再突入はしばらくない。なぜならデフレになるには以下の3つの条件「1. コアCPI(消費者物価指数)が年平均で-0.5%前後、GDPデフレーターもマイナス。2. 需給ギャップ(GDPギャップ)が1〜2%程度のマイナス。3. 賃金が上がらない・むしろ下がる」を満たす必要があるが、今の日本は、この「デフレに戻る条件」からはかなり距離がある。

つまり、インフレが続く限り、上昇するインフレ相場から見ると「上昇トレンドは変わらないにしても、年後半はスタグフレーション不安から、かなり上昇ピッチが落ちる」となる。

上昇トレンドは不変でも、年後半の上昇速度はかなり落ちる

以上の3つの視点を整理すると、(1)業績相場から見ると「上昇は年後半も続くが、年前半のスピードで上昇すると相場が終わるリスクが高まる」、(2)AI相場から見ると「今までのように問答無用で日経平均を引っ張り上げる力は、後半相場にはない」、(3)インフレ相場から見ると「上昇トレンドは変わらないが、年後半はかなり上昇スピードが落ちる」となる。

これらを総合すると日本株は「26年後半も上昇するが、そのスピードはかなり落ちる」となる。特に4~6月期決算の数字が判明する8月中旬まで、筆者は弱気になったわけではないが、かなり厳しいモミ合いが続くということを覚悟している。

(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)

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