特別列車は、桑園駅を発車してしばらくすると大きな右カーブを描いて函館本線と分かれ当別方面に向かう。日中は20分間隔で設定されている普通列車の間にダイヤが設定されていることから、速度は控えめだ。ここから新琴似駅の先まで約6kmは学園都市線単独の高架区間となっており、高架から地上区間に入ると札幌市北部の住宅地の中を進んでいく。
高架区間の駅や地上区間の沿線で、一眼レフカメラを構えた鉄道ファンの姿が多数見られたことは特に目新しい姿ではないが、地上区間で特に目を引いたのは、線路沿いの住宅の住人が、まだ雪が残る中の玄関前で特別列車の撮影やお見送りをしていたことだった。学園都市線での特別列車の運行は、鉄道ファン以外からも注目を集めていたと言ってもよい。
チョコレート工場見学が家族連れに好評
はまなす編成を使用した特別列車の乗車時間の33分間はあっという間で、札幌市北端のあいの里公園駅を過ぎ、石狩川を渡るとすぐに終点のロイズタウン駅へと到着した。ロイズタウン駅は、ツアー参加者のほかに特別列車を一目見ようとやってきた人も一定数見られ、駅は大きく活気づいていた。特別列車の停車時間は5分ほどが確保されており、駅構内や駅周辺で写真撮影を行う余裕は十分にあったようだ。
そして、10時34分になり、列車は当別駅へと回送されていった。当別駅では1時間弱停車したのちに、復路は、客扱いはせずに、そのまま札幌の苗穂運転所に回送されるという。復路でも客扱いができれば、それなりの集客が見込めただけにこの点は残念に感じた。
そして筆者は無料シャトルバスでロイズタウン工場へ。ここの見学施設である工場体験ゾーンでは、工場に届いたカカオ豆がチョコレートになるまでを、自分自身が工場の従業員に扮して体感できるというこだわりぶりで、大変見ごたえのある施設となっていた。
工場見学のあとに行われたチョコレートの詰め放題体験は、ロイズタウン駅の入場券のデザインを模した硬券切符が入場チケットとなっており、受付で提示をするとわざわざ入鋏のハサミを入れてくれるというこだわりぶりだった。

