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ビジネス #鉄道最前線

「札沼線は絶対維持する」北海道当別町に聞く今後 医療大移転で乗客減ってもロイズタウンで稼ぐ

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ロイズタウン駅到着後、当別駅に回送されていくキハ261系はまなす編成(筆者撮影)
  • 櫛田 泉 経済ジャーナリスト
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この日は、当別駅に隣接した当別赤れんが6号ふれあい倉庫では、はまなす編成の運行を記念して鉄道模型運転会などの鉄道イベントが当別町観光協会の主催により行われていたので、筆者はロイズタウン駅から当別駅へと向かった。イベント会場では、当別町経済部産業振興課の佐藤太一郎課長に話を聞くことができた。

学園都市線での観光列車の運行は「2022年3月のロイズタウン駅の開業に合わせて、ラベンダー編成の運行を行ったのが始まり」だという。このときは町で300万円ほどの予算を組んで実施しています。内訳は車両を走らせるだけで150万円、PRのためのオンラインセミナーなどで150万円がかかったとのことだ。

「行政がかかわるからには、町に対して何らかの経済効果をもたらさないといけないということで、初回は町を周遊するバスツアーと併せて実施しました。コロナ禍の中でのイベントだったので、定員200人のところ100人に絞って募集をしましたが、満席となりました」と 佐藤課長は話す。

観光列車の反響は上々だ。観光列車など鉄道に関するイベントをやれば、多くの客が集まることがわかった。「ロイズコンフェクトさんにも鉄道を活用した場合の経済効果の大きさを理解していただいているので、2回目以降はロイズさんが予算を出してくれて観光列車の運行が実現できるようになったほか、工場見学のときの特典も年を追うごとに増えています」と佐藤課長は顔をほころばせる。こうした列車の運行は、行政だけでの実現は容易ではない。「北海道の鉄道事情に詳しい北海道観光資源創造センターの方々の協力もあって実現できている点は大きいです」。

駅前のふれあい倉庫で鉄道関連イベントも実施(筆者撮影)

大学がなくなっても当別町はめげない

2028年4月に予定されている北海道医療大学の北広島市への移転によって、鉄道利用者の減少が懸念される当別―北海道医療大学間の今後についても聞いてみたところ、以下のような回答が得られた。

「当別町としては、鉄道を維持する方向で考えているので、医療大学駅の周辺に企業を誘致するなど、鉄道の需要を拡大できるような取り組みを検討しています。大学が移転する年には、医療大学駅で鉄道系のイベントを行うことも考えています。北海道医療大学の町外移転に伴う年間の経済損失が20億円と試算されておりますが、それがなくなった分を観光振興策で取り戻すことを考えています。大学がなくなっても当別町はめげないという姿を全国に発信していきたい」

鉄道の存続を含めた地域の活性化については、どれだけ地域関係者が主体的な取り組みを行えたのかが鍵になる。北海道の鉄路がこれ以上縮まないためにも、当別町の取り組みには注目をしていきたい。

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