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佐藤二朗、橋本愛トラブルに「接触が嫌なら役者辞めろ」とズレた批判が殺到…背景に、フジの"リスク回避志向"の危うさ

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佐藤二朗 橋本愛
トラブルとなったドラマの放送前には和やかな雰囲気だった、佐藤二朗さんと橋本愛さん(画像:『夫婦別姓刑事』火9【公式】フジテレビ  @fufu_deka_cxより)
  • 西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授
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佐藤さんの所属事務所の説明によると、フジテレビのプロデューサーは橋本さんの所属事務所から、橋本さんが過去のトラウマから身体接触の制限があることを聞かされており、それを佐藤さん側に伝えるかどうかを「お任せします」と託されていたという。

プロデューサーはその事実を佐藤さんのマネージャーに伝えたうえで協議し、日常動作のシーンでは影響がないことと、佐藤さんの芝居に制限をかけないほうがいいという考えから、本人には伝えないという判断をしたというのだ。

つまり、橋本さんと佐藤さんの間には、橋本さんの所属事務所、フジテレビのプロデューサー、佐藤さんの所属事務所と3者が入っていたが、その間でコミュニケーション上の齟齬が生じていたり、十分な情報の伝達ができていなかった(あるいは意図的に伝達しなかった)りしていた。

トラブル発覚後、主演2人の“距離感”が指摘されていた(画像:『夫婦別姓刑事』火9【公式】フジテレビ @fufu_deka_cxより)

思い出される『セクシー田中さん』のトラブル

外部から見ると、当事者同士が直接コミュニケーションを取らず、間に何人もが介在することは非合理的、非効率的に見える。しかし映画やドラマに限らず、創作の現場では、仲介者が入ることで摩擦が回避でき、利害や関係の調整がスムーズに進むこともあるので、こうしたことは珍しいことではない。ただし、今回はそれが裏目に出てしまった、あるいはそれが有効に機能しなかったと言えそうだが……。

当事者間で認識のずれが早い段階で共有され、第三者を交えた対話や調整が行われていれば、ここまで対立が悪化、表面化しなかった可能性もある。危機管理では初動対応が極めて重要であり、情報共有が不十分なまま時間が経過してしまうと、問題は外部へと拡散しやすくなってしまう。

2023年に起きた、日本テレビのドラマ『セクシー田中さん』の原作者の自殺問題も、原作者と脚本家、あるいは制作側の摩擦が外部に拡散したことが悲劇を生んでしまったと言える。

今回起きた問題は、決して特殊な事案ではない。

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