さらに、フジテレビの声明は、当事者のプライバシーや二次被害を防止する趣旨から、詳細は説明されていないが、「当社から男性俳優の言動について、厳重注意を行うとともに、再発防止を求めたことは事実」と述べた。
また、「男性俳優が撮影中に女性俳優の顔に触れた点を問題として捉えているものではありません。男性俳優が、女性俳優が演技上の制約を有することになった経緯を認識しながら発した言葉等が、外部弁護士による調査において問題視された」とも述べている。
情報をよく読み解かないと、佐藤さんが橋本さんに過度な身体接触を行った――つまりセクハラ行為を行ったかのように誤認しかねないが、実態はそうではない。
問題視されているのは、佐藤さんの橋本さんに対する「俳優を続けるべきではない」という趣旨の発言で、この点がフジテレビ側でも「ハラスメント」と認識され、佐藤さん側にも注意喚起がされたということだ。
佐藤二朗さんの行為はハラスメントなのか?
この点を踏まえると、本件の主要な論点は下記の3つとなりそうだ。
2. フジテレビや所属事務所の対応は適切だったのか
3. 報道は十分な公平性を備えていたのか
これらは互いに密接に関連しているが、混同してしまうと冷静な議論は難しくなるし、トラブルの本質的とは言えない(発端ではあるが)佐藤さんの橋本さんへの身体的接触の部分に目が行ってしまうと、論点がずれてしまいかねない。
実際、SNSでは、過去に橋本さんが出演した作品内で、他の男性俳優と身体接触をしていた事例を挙げ、橋本さんを叩く投稿が多数なされている、ピントがずれていると言わざるをえない。

