それでも佐藤さんを慕う年下の俳優は多く、今回の件も「言い方に多少の問題があったかもしれないが、橋本さんを思って語ろうとしたのではないか」とみられています。
「99人の壁」では若手のスタッフをリスペクトし、毎回100人近い一般人と対峙してカメラのない場所でも気さくに話すなど、裏表のない人柄を見せていました。それが一般層にも伝わるから擁護の声が上がり始めているのではないでしょうか。
“独特の感性”を持つ橋本の「10年での大きな変化」
橋本さんにも2度ほど取材したことがあります。1度目は10代後半のころで、橋本さんはインタビュー慣れしておらず、「なかなか言葉が返ってこない」というインタビュアー泣かせのタイプ。
まだ俳優という職業を消化できていないような言葉を発しながらも、うまく話せたときには笑顔を見せるなど、まじめな印象を受けました。その一方で、ロマンポルノが好きと熱弁するなど独特の感性があり、カメラが回ると表情を一変させるところもクリエイターを引きつけそうだなと感じたことを覚えています。
2度目の取材は20代後半のころでしたが、よく話し、よく笑う姿に「約10年でこんなに変わるのか」と感じたものです。
橋本さんは常に「人からどう見られているか」を意識するようになっていて、そのうえで幸せも悩みも打ち明ける軽やかさがありました。また、シビアな設定の役柄が多いにもかかわらず、真摯に向き合う姿勢でも評価されていましたし、決してプロ意識の低い俳優ではないでしょう。
佐藤さんとの間にトラブルがあったことは双方が認めました。ただ、ここまで発信された記事とコメントを踏まえると、「どちらかに大きな問題がある」というより、「多少の理解や配慮が足りず言葉の行き違いがあった」とみなすほうが自然に見えます。

