長年芸能界にいながら、都会に染まりきらず故郷感が残るのも、彼らの持つ安心感の1つ。「徹子の部屋」出演時に、黒柳徹子が彼らの方言に目尻を下げていたのも印象的だった。
どこか懐かしい。でもちゃんと新しい。カッコイイけど面白い、明るく素直だけどヤンチャ、そして覚えやすいという絶妙なバランス。
紅白歌合戦のような、ベテランとの絡みが必要な場にすんなりなじむのも強みだ。「みんな同じに見える」と昨今のアイドルグループの多さに戸惑うシニアの心の壁を超えてくる。
「timelesz」寺西拓人の名キャッチコピー「国民の元カレ」ではないが、M!LKは「国民の孫」と呼びたくなる魅力があるのだ。
「継続」へのリスペクトは高まっている
嵐の活動終了と入れ替わるように、そして昭和100年という節目にブレイクしたM!LK。なにか不思議な力に誘われたようなタイミングを感じる。時代が焦らして焦らして、タイミングを狙い定めて表舞台を用意した、という感じである。
というのも、彼らの結成は14年11月。25年3月リリースの『イイじゃん』でブレイクするまで約10年半かかっている。時系列で見てみるとその長さがよくわかる。
ちなみに14年は、映画『アナと雪の女王』の主題歌『Let It Go』や、三代目 J SOUL BROTHERSの楽曲『R.Y.U.S.E.I.』のランニングマンと呼ばれるダンスが一世を風靡した時期である。
そこから約7年の活動を経て、コロナ禍第5波のピークが過ぎた21年にやっと『Ribbon』でメジャーデビュー。ファンを着実に増やしていった。

