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「私は日本株を早く売りすぎた」ジム・ロジャース氏が語るさらなる上昇可能性と、歴史的円安の裏で忍び寄る深刻事態

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ジム・ロジャーズ
ジム・ロジャーズ氏は日本相場から為替相場まで広範囲なテーマを語りつくした(撮影:花輪陽子)
  • 花輪 陽子 ファイナンシャルプランナー
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河北:日本株が盛り上がる一方、為替相場では1ドル=162円台の水準となっており、1980年代半ば以来の歴史的な円安が進行しています。この通貨下落と日本経済の長期的な見通しについてはどう見ていますか。

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ジム:私は日本という国が大好きだが、冷徹に紙の上のデータを見れば、日本は非常に悪い状態にあると言わざるをえない。15年以上にわたって少子化と人口減少が続いており、財政赤字や国債は日々雪だるま式に拡大し続けている。国家の地力という面では、長期的な見通しは極めて厳しい(ベア)と言わざるをえないんだ。

河北:にもかかわらず、なぜ株価だけがこれほど爆発的に上がっているのでしょうか。

ジム:理由はシンプルだ。現在の日本市場には大量の「イージーマネー(緩和マネー)」があふれかえっているからだ。構造的な問題を抱える国であっても、お札が大量に刷られ、市場に流動性が存在する時は、一時的に相場が実態以上に押し上げられる。

長期的に見れば、今の若い世代や将来の子供たちにとって厳しい未来が待っていることは避けられない。しかし短期的には、この過剰な流動性によって市場が爆発的に上昇する、一種の「お祭り騒ぎ」のような状態が作り出されている。

外貨ベースでは実質的な資産価値は目減り

河北:なるほど。しかし、いくら日本株で利益を出したとしても、日本円自体の価値がここまで下がってしまうと、外貨ベースでの実質的な資産価値は目減りしてしまいますね。

ジム:まさにそのとおり。通貨自体が減価しているのだから、賢明な投資家であれば、日本株に投資するのと同時に、米ドルなどへの「通貨ヘッジ」を組み合わせるか、資産の一部を外貨へ逃がす対策を絶対に講じる必要がある。

河北:この 「ヘッジ」の視点を持たなければ、本当の意味で資産を守ることはできないということですね。

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