「語学的な障壁は生成AIなどにより、今後かなり解消されていく面もあります。英語力以上に重要なのは、異文化を理解し、多様な人々と協働しながら課題解決に取り組む姿勢です。英語に関しては、入学前のギャップタームや入学後の1年次に、十分なサポートを行う方向で検討しています」
入試は、総合型選抜と一般選抜を組み合わせ、共通テストや「問う力」を評価するオンラインテストの活用も構想中だ。英語外部試験の結果を活用することも検討しているが、現時点では「英検2級相当」が1つの目安で、過度に高い基準で絞り込む意図はないという。留学生については、渡日せずに受験できるCBT型の入試も視野に入れる。
府内高校との連携では、探究学習との接続を想定するとともに、大阪府が指定する「グローバルリーダーズハイスクール」の高校などとの連携を模索する。
50人50通りの自由度の高いカリキュラム
大きな特徴の1つとして挙げられるのが、入学・卒業時期の柔軟性だ。高校3年生の秋から大学に入学する「飛び入学」も一部導入を検討しており、探究学習の成果などを評価に生かす考えだ。
卒業時期については、日本の新卒採用に対応しやすい3年半の早期卒業、海外大学院への進学に適した4年の秋卒業、より長期の留学を希望する学生に対応する4年半卒業といった、柔軟な選択肢を検討している。
カリキュラムでは、1年次に語学、科学的思考、共創の基礎などを学ぶ。2年次以降は、PBL科目と並行して、各学部・学域が提供する科目群から、学生が自分の関心に応じて選択する「Creative Discovery Studies(創造的探究科目群)」が中心となる。
「文学、工学、理学、農学、商学などの科目群を用意し、学生が複数分野を組み合わせて履修する形を考えています。複数分野を履修することで、分野横断的な学びを可能にします」
また、日本の学生には3カ月程度の短期留学を、留学生には国内留学や日本企業でのインターンシップを課す方向で検討している。4年次には、卒業研究またはPBLを発展させたプロジェクトに取り組む。
自由度が高い分、学生を支える体制も重要だ。専任教員や職員がメンターとして、学生ごとの履修設計を支援する予定だという。

