田中はこう振り返る。
「アナウンサー時代は全員が良きライバルだと思って仕事をしていましたし(笑)。番組を多く受け持つ先輩の受け答えや振る舞いを研究して、何度も何度も繰り返し放送を観て、落ち込んではまた奮起して」
他者と比べて落ち込んで奮起する――。精神的にはキツそうだがこのやり方で田中は技術を磨いていく。
そして14年の独立後も、いきなり今のような立ち位置になったわけではない。TOKYO MXの情報番組『ひるキュン!』のMCなどを経て、バラエティ番組にも出演。徐々に美容キャラが認知され、写真集の爆発的ヒットがやってくるのは独立から約5年も後のことだ。
亀梨も田中もすぐに報われたタイプではない。さらに、キャリアのスタート時点で、「自分は他者に比べて劣っている」という自覚の起点となる経験をしているのも共通点だ。2人とも、それを努力する理由に変換し、周りを追い抜き、そして気づけば、自分にしかたどり着けない場所に立っていた――というタイプなのである。
「強烈なコンプレックス」を努力に転化した
一般的に見れば、容姿に恵まれている亀梨や田中に、劣っている自覚があるというのは、信じられないと思う人もいるかもしれない。だが、重要なのは他人がどう思うかではなく、自分が自分をどう感じているかである。
田中は美容が好きな理由を聞かれた際に「コンプレックスがたくさんあるから」と語っている。
亀梨も「オレの最大の特徴はコンプレックスの強さ」とまで豪語している。
自分に感じていた強烈なコンプレックスは、努力に転化し、2人を遠い場所まで運んでいったのである。

