亀梨はアイドルから、俳優にスポーツキャスターまで務め、田中はアナウンサーからバラエティ・女優へと幅を広げて、ともにオールマイティな活躍だ。だが、そんな自身の活動を、2人とも共通して「何屋さん」という言葉を使って表現している。
「俳優業、バラエティー、YouTube、音楽も全国ツアーがありますし、芸能界の出来ることを網羅しているみたいな感じで、時々、何屋さんなんだろう?と思う」(亀梨和也)
「何者でもない感はとても強くて。(中略)アナウンサーでもない、雑誌に出させてもらってるけど、モデルさんでもない。女優業もやらせてもらったけど、誰も私のことを女優だと思ってない。だから何屋さんなのかな、みたいな感じでしたね」(田中みな実)
「何屋さん」という言葉は、少し自虐的だし、確固たる居場所がないことへの不安感も覗かせるが、それと同時に、ジャンルを越境する唯一無二の立ち位置を築き上げたことへの自負も見え隠れする不思議なニュアンスだ。
ちなみに亀梨の発言は「何屋さんなんですかね……“亀梨和也”という感じ」と続く。「何屋さん」と疑問を呈するようでありながら、既存の言葉では定義できない、特殊な立ち位置にいることを暗に示している言葉なのである。
意外と遅咲きでブレイクした2人
少し表層的な話をしてしまったが、ここからもう少し、それぞれのタレントとしての歩みを簡単に振り返りながら、その内面的な意識について触れていきたい。
今や唯一無二の立ち位置を築き上げ、それぞれ第一線で活躍する2人だが、実は、スタートから順風満帆で、世に出るなりブレイクしたタイプではない。

