数えきれない「今すぐ決めなければいけないこと」が、途切れることなく押し寄せてきます。その合間に、たった1つのタスクを覚えておけ、というほうが難しいのではないでしょうか。
「属人化」されすぎている構造を変えるべき
つまり、能力の問題ではなく、構造の問題なのです。
特定の人がいないと回らない、特定の人の頑張りに支えられているという状態を、「属人性が高い」と言います。「担当の先生が、忘れずに、止める」。まさに属人性が高いのです。
この一本の細い糸に、すべてがぶら下がっている。1つのミスが大きな損害につながる作業を、たった一人や数人に丸投げして、バックアップを何も用意していない。これがほかの業界なら、設計ミスとして真っ先に直されるところではないでしょうか。
そして、止め忘れで出てしまった水道代を、担当の先生個人に請求する。そんな話が、現実にあります。仕組みで防ぐ手立てを何も用意せず、1人の記憶力に丸投げし、いざ事が起きたら個人に金銭の責任まで負わせる。これは、構造の失敗を個人の失敗にすり替える行為ではないでしょうか。

