東洋経済オンラインとは
キャリア・教育 #日本の教育に 愛ある喝を

プールの水止め忘れで「自腹」の恐怖、安全管理を先生の頑張りに丸投げする異常な構造…自由時間・"洗濯機"にリスクあり

7分で読める
プールで遊ぶ児童たち
子どもたちに人気の「プール授業」だが、教員個人への負担が大きいことが課題だ(写真:akiko / PIXTA)
  • 樋口 万太郎 中部大学 現代教育学部 現代教育学科 准教授
2/4 PAGES
3/4 PAGES

数えきれない「今すぐ決めなければいけないこと」が、途切れることなく押し寄せてきます。その合間に、たった1つのタスクを覚えておけ、というほうが難しいのではないでしょうか。

「属人化」されすぎている構造を変えるべき

つまり、能力の問題ではなく、構造の問題なのです。

特定の人がいないと回らない、特定の人の頑張りに支えられているという状態を、「属人性が高い」と言います。「担当の先生が、忘れずに、止める」。まさに属人性が高いのです。

この一本の細い糸に、すべてがぶら下がっている。1つのミスが大きな損害につながる作業を、たった一人や数人に丸投げして、バックアップを何も用意していない。これがほかの業界なら、設計ミスとして真っ先に直されるところではないでしょうか。

そして、止め忘れで出てしまった水道代を、担当の先生個人に請求する。そんな話が、現実にあります。仕組みで防ぐ手立てを何も用意せず、1人の記憶力に丸投げし、いざ事が起きたら個人に金銭の責任まで負わせる。これは、構造の失敗を個人の失敗にすり替える行為ではないでしょうか。

4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数