それもあって、入会者は旧派閥やグループの枠を超え、党所属417人のうち83%にあたる347人(21日時点)に上った。だが、党内には「かえって議連の目的が曖昧になった」(ベテラン)との声もある。
そもそも今回の「国力研」設立をめぐっては、早くから党内に「『親高市派』『反高市派』というレッテル貼りで党の分断を招くのでは」(有力議員)との疑念があったとされる。
2月の衆院選で大勝し、極めて高い内閣支持率を維持する高市首相だけに、党内で表立って対抗しようとする動きはほとんどみられないのが現状だ。このため、政界関係者の多くは「こんな動きをすれば、逆に『高市首相の党内基盤は弱い』ということになる」と首を傾げる。
官邸周辺も「深入りは避けるべき」と冷めた反応
そうした中、石破前政権を支えた有力議員を中心に、「国力研」不参加の動きも表面化した。
非主流派とされる石破茂前首相や岩屋毅前外相らは初会合に姿を見せず、「反高市」を隠さない村上誠一郎前総務相は「なんで大政翼賛会みたいな会をやる必要があるのか。まったくナンセンスだ」と口をとがらせた。
党をまとめる立場として、鈴木俊一幹事長も入会を見送ったが、同氏周辺は「鈴木さんはもともと“高市嫌い”だから」と苦笑した。
こうした状況から、「党内が結束して高市政権を支えるという狙いは、かえって逆効果になりかねない」(党長老)との声が出始めている。さらに「初会合に出たが、どうせこんな会合は一回限りで終わる」と揶揄する向きもある。
高市首相の周辺にも「高市さんは深入りすべきではない。当面は党内の動きを見極めて対応するのが得策」との冷めた反応が目立っているのが現状だ。
