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政治・経済・投資 #小幡績教授のアフターエコノミクス

大学で獲得するのがブランドや最新スキルでいいのか…日本の教育の未来はアジアで最も絶望的だ

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子供に高学歴を望むのは何のため?(写真:PIXTA)
  • 小幡 績 慶応義塾大学大学院教授
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未来はやっかいだ。この話をずっとしてきた。

次に進むために、子育て、教育について議論して、最後にしよう。

子供を持つのは、結婚以上に度胸がいる。結婚は離婚という出口がありうるが、子供を持ったら後戻りできない。子供を持つべきかどうか、いったん考え始めれば、持つ決断はできなくなってしまう。

世間では、経済的事情で子供が持てないというが、それは2人目以降の話で、1人目の不安を突破できた人たちには、2人目の決断は、とてつもない見えない不安ではなく、たった一例ではあるが、経験値を生かして、合理的に、経済的あるいは計算的な思考法で意思決定できるのだろう。

今を生きようとすれば、子供は永遠に先送り

昨今の出生率の低下はなんの不思議もない。基本は、世界中(欧米以外、特にアジア)で社会の構造変化による男女の役割分担のあり方の急激な変化に伴う移行期にあり、その混乱で、結婚も子供を持つことも減っている。未来がよりやっかいになったということでもある。

子供を持つことの不安が大きければ、出来婚は、絶対避ける。しかし、子供ができていないのであれば、結婚に踏み切る理由もなく、結婚は遠のく。結婚率は下がる。

一方、結婚したとしても、子供を持つ不安はあるし、今を生きる、となれば、子供は持ちたいけど、今は目の前のキャリアを安定させる(ある程度やり切る)のを優先、となるから、永遠に先送りになってしまう。

もともと恋愛率が低い、彼女がいたことがない、という人が増えているというが、昔だって、男女交際するのは不良であって、一般的には、交際などせずに、見合い結婚、勝手に許嫁が決まっている、ということだったから、みな結婚したのだ。

不倫が増えているとか、男性は何度も再婚するから、一度も結婚も恋愛もできない男性が増えている、というが、昔は、妾の子があふれていたし、人類の歴史において、善悪とは別に、その方が一般的な状態だった。

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