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「女性寮で彼氏と同棲」違反を指摘したら、出社拒否…"退職代行"で辞めていった20代社員を《「甘え」と言い切れない事情》

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会社も誠実に対応してきたはずなのに……。なぜ社員は「退職代行」を使うのでしょうか(写真:bino/PIXTA)
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「退職代行業者からの突然の連絡に、社長や総務担当者は唖然としていた。女性社員は、社員寮の使用をめぐってトラブルがありました。会社から指摘を受けた後、有給をフル消化し、休職に入っていた。

その1カ月後に代行業者を通じて退職を申し出た。退職強要やいじめ、パワハラ、セクハラは起きていない。労働時間管理も適切で、残業はほとんどない。女性の勤務態度や仕事に問題もなかった。『気まずい対面を避けたい』『直接言うストレスを減らしたい』という心理が働いたのかもしれない」

社会保険労務士・小林秀司氏は20年前からこの会社の労務顧問として評価制度の設計、採用や育成、研修に関わる。女性社員がサービスを利用した大きな理由を、前述の社員寮をめぐるトラブルへの対応にあるのではないかと推察する。

会社は「本人の気持ちに配慮」したが…

女性社員は、同社の女性専用社員寮(マンション借り上げ)に入居していた。

ある時、この女性が寮で男性と同棲していることが発覚した。寮の規定に抵触するため、会社が是正を求めたところ、女性は退去。会社は規定に基づき、家賃補助を停止した。女性は他の自宅通勤社員と同様に自己負担となった。

すると女性は職場に来なくなった。有給休暇をフル消化後、「胃の具合が悪い」として医師の診断書を提出して休職に入る。会社は有給・休職ともに承認し、総務担当者が復職を前提に定期的に連絡を取ろうとした。「冷たい事務連絡ではなく、本人の気持ちに配慮した会話を行った」(小林氏) という。

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【「ハラスメントのない企業」での代行サービス利用が増加】

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