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ライフ #ジモトのアタリマエ──観光客の知らない知恵と常識

観光客が知らない「京都がもっとも美しい」初夏、京都人が「今月中に食べな、あかんで」と急かす和菓子の正体

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鹿王院、青もみじの参道(写真:active-u / PIXTA)
  • 江角悠子 フリーライター、編集者
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●静寂が心地良い下鴨神社

「下鴨神社」の参道は糺の森といわれ、街中とは思えないほどのうっそうとした森の雰囲気がとてもいい。しんとした静寂も心地よく、雨が降ったあとはとくに土の匂いも濃く、神々しさを感じる。

新緑に包まれる下鴨神社 糺の森(写真:でじたるらぶ / PIXTA)

●青もみじが机に映る瑠璃光院

最後に紹介するのは、秋の紅葉があまりにも有名な「瑠璃光院」。磨かれた書院の机や床に反射する紅葉が美しいことで知られているが、実は春季と夏季の特別拝観は、秋と違って予約制ではないので、狙い目である。雨の日には、磨かれた机に映り込むのは色づいた紅葉ではなく、しっとりと濡れた青もみじだ。秋の華やかさとは対照的な、静謐な美しさがある。

瑠璃光院。新緑が磨き込まれた机に映り込むさまは幻想的だ(写真:shimanto / PIXTA)

瑞々しい青葉の季節は特別

雨が降ると観光をあきらめてしまう人も多いかもしれないが、京都の青もみじは雨こそが主役だ。雨に濡れた葉は色が一段と深まり、傘越しに聞く雨音と石畳を歩くリズムが、観光地の喧騒とは無縁の時間を連れてくる。こうした体験こそが、6月の京都の醍醐味なのである。京都に暮らしていると、6月は「今しかない」が重なる特別な月だと感じる。何百年も続く厄払いの行事と、1年で最も瑞々しい青葉の季節が同時にやってくる。

「6月終わるまでに食べな、あかんで」

毎年、京都人に言われているうちに、水無月はすっかり日常となった。気がつけば、私もカレンダーを確認しながらソワソワしている。さて、今年はどこで買おうか。もしこの時期に京都を訪れるなら、あなたもぜひこの「京都ミッション」に加わってみてほしい。

平安神宮では6月上旬、菖蒲の花が見頃を迎える(写真:ニッサン / PIXTA)
《合わせて読む→→→》出町ふたばの豆餅は予約、林万昌堂は高島屋、本田味噌は取り置き。行列の商品を地元民は涼しい顔で手に入れる。京都で「よそさん」30年の驚き

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