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ライフ #ジモトのアタリマエ──観光客の知らない知恵と常識

観光客が知らない「京都がもっとも美しい」初夏、京都人が「今月中に食べな、あかんで」と急かす和菓子の正体

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鹿王院、青もみじの参道(写真:active-u / PIXTA)
  • 江角悠子 フリーライター、編集者
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明治13年創業、京都左京区修学院にある「双鳩堂」は、三宅八幡宮の名物「鳩もち」で有名な生菓子屋さん。鳩餅に活かされているういろうのおいしさが水無月にも活きている。最近では、ういろう部分が白い基本の水無月のほか、黒糖味や抹茶味も見かけるようになり、バラエティーに富んだ水無月が楽しめるようになった。

しとしとと雨の音を聞きながらお茶を淹れ、水無月を一切れ味わえば、半年分の厄がすうっと落ちていく気がする。雨が多いこの時期だからこそ、家にこもって水無月を味わう時間が、京都人にとっての「6月の贅沢」なのかもしれない。

静かに雨の風景を眺める時間もまたいいものだ(写真:さといも / PIXTA)

人も車もくぐる「無病息災」の神事

京都の神社で6月になるとよく見かけるようになるのが、「茅の輪(ちのわ)」だ。草を編んで作られた2メートルほどの大きな輪で、くぐることで、半年の間に身に付いた穢れを払い落とし、残り半分の無病息災を願う。「夏越祓」と呼ばれる神事だ。

京都御所の西に位置する、護王神社の茅の輪(写真:筆者撮影)

京都市の観光オフィシャルサイトには茅の輪くぐりができる一覧があり、ここを見ると平安神宮、伏見稲荷大社、八坂神社、北野天満宮といった名所でも設置されるとある。6月に京都に訪れるなら、ぜひ茅の輪くぐりを体験してみてほしい(※茅の輪が設置されている期間や日程は神社によって異なります)。ただし、茅の輪くぐりには、神社によりお作法がある。詳しいくぐり方が書いてあるところもあるので、それに従ってぜひ。

護王神社には、茅の輪のくぐり方を説明した看板があったので、それを見ながら八の字にくぐり抜けた(写真:筆者撮影)

それにしても京都の行事には、どれも厄払い・無病息災の意味が込められているものが多いと感じる。吉田神社の節分祭、5月の葵祭、夏の風物詩である祇園祭や大文字の送り火など、にぎやかで華やかなお祭りの裏に込められた願いは、どれも厄払い・無病息災である。

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【6月は紫陽花の季節】

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