さらにAndroid側から送られてきたPDFなどの書類ファイルは、ワンタップで開くことが可能。SMSよりも、できることが大きく増えるのは間違いない。
iMessageでは受けられないサービスもある。企業が運営する「RCSビジネスメッセージ」が、それだ。LINEの企業アカウントに近い位置づけで、KDDIは現在、「RCS公式アカウント」を運営しているほか、ドコモも冬にサービスを開始する。
登録作業を済ませるだけで、auやUQ mobileの公式情報をRCSメッセージ経由で受け取ることができる。災害対策に特化したアカウントや、広告閲覧でポイントが貯まるアカウントもあるので、一度チェックしておいてもいいだろう。
グループメッセージにも対応、ただし制約も
3人以上の複数の利用者とやり取りする、グループチャットにも対応している。使い方は簡単で、メッセージを開き、宛先にグループチャットに含めたい人を追加していくだけだ。iMessageと同様、Androidの利用者ともグループでコミュニケーションが取れるのは便利だ。ただし、ここには注意点もある。
複数設定した宛先の中にiOSの利用者、つまりiMessageに切り替わる人がいると、RCSのグループチャットにはならない。相手がiPhoneでRCSを使っているかどうかに関わらず、自動でSMSに切り替わってしまい、送信料がかかる。この仕様のため、グループチャットは自分がiPhoneで、後は全員Androidというシチュエーションでしか機能しない。
iMessageとRCSメッセージをまたがったグループは組めないというわけだ。同様に、iMessageのグループに、RCSメッセージの人を入れてしまうと、SMSに切り替わる。複数のiPhoneとAndroidで、自由にグループメッセージができるわけではない点には注意したい。
また、メッセージアプリの違いで、一部、Android側で表現が異なることがある点には注意が必要だ。具体的には、上記のメッセージに対するリアクションは、Android側にはテキストとして表示されてしまう。味気ないのはもちろん、さり気ないリアクションのつもりがわざわざメッセージで返信したように表示されてしまうため、送った側の意図通りに解釈されないおそれもある。
テキストに絵文字を含める場合、Apple Intelligenceで作成できる「ジェン文字」には、注意が必要だ。iMessage同士だと、あたかも絵文字のように、テキストと同サイズで送信されるが、RCSメッセージでは、メッセージに添付する画像になるため、こちらも文中に絵文字を入れるのとはニュアンスが変わってしまう。アプリの仕様が異なるゆえの差が出ることは、念頭に置いておきたい。
設定が必要な通信事業者もあったり、設定がオンになっていなかったりすると、RCSメッセージは利用できないが、これではもったいない。Androidのユーザーとのやり取りが無料でかつリッチになったり、ビジネスメッセージを受信できるのはRCSならではのメリットだ。デメリットは特にないため、対応する通信事業者の利用者は使い始めてみるといいだろう。
