あるいは、Nintendo Switchから移行しないユーザーが増える可能性もある。任天堂としてはおすそわけ通信機能を強化したり、前世代向けソフトを増やすこともできるだろう。ただ、移行時期を遅らせるとスイッチ2の発売が早すぎたことになる。
スイッチ2の勢いを止めないために何をすべきか?
任天堂も対策を考えている。まずはバンドルの販売をはじめた。
北米ではスイッチ2の本体を購入すると、ダウンロード版のソフトがついてくるキャンペーンが実施されている。ソフトが1本およそ1万円と考えると、かなりお得である(残念ながら日本ではバンドルが販売されていない)。
もちろん、これだけではとても対策にはならない。これからさまざまな手を打たねばならないわけだが、やはりキラータイトルの投入が必要である。
直近のスイッチ2には『スターフォックス』や『ヨッシーとフカシギの図鑑』といった任天堂の新作タイトルがあるものの、ビッグタイトルとまではいかない作品だ。発表済みのもので巨大なタイトルは、27年発売予定の『ポケットモンスター ウインド・ウェーブ』くらいしかない。
『スーパーマリオ』『ゼルダの伝説』『どうぶつの森』『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズといった、日本はもちろん世界で爆発的な人気を誇る新作がなければならない。
ただし、本体が普及しきっていない状態で無理に発売してもやはりそこまで伸びないだろうし、ましてや中途半端なクオリティで発売しては人気が得られないのも難しいところだ。
前述のシリーズ作品は人気もあるし期待もされているが、新作がどのくらい優れた作品になるかは出てみるまでわからない。『ゼルダの伝説』シリーズはNintendo Switchで爆発的な人気を得たが、次の作品が同じように成功するかわからないし、『大乱闘スマッシュブラザーズ』は新作を作っているかどうかも不明だ。
廉価版の投入余地もある。Nintendo Switch Liteのように、一部機能をなくして安くしたバージョンを販売すれば普及しやすくなる。これは任天堂もよくやる手法だ。
廉価版はいずれ出る可能性はあるだろうが、スイッチ2はまだ発売から1年も経過していない。すぐに投入することはさすがにないだろうし、やはりビッグタイトルが揃いはじめてからになるだろう。
結局のところ、家庭用ゲーム機がある程度のぜいたく品になるのは避けがたい状況なのかもしれない。任天堂は自身のブランド価値をさらに高めつつ、しかしファミリー層に避けられないような努力を続け、なるべくユーザーを多く集めなければならない。初動の勢いをどこまで保つことができるか、注目が集まる。
