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進次郎やコバホークも参加の「高市応援団」、"長期政権への布石"と"烏合の衆"で見方が割れるドロドロ権力闘争の深層

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高市首相
「高市応援団」とされる「国力研究会」。永田町の見方は真っ二つに分かれる(写真:ブルームバーグ)
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今回の「国力研究会」の立ち上げをもって、「来年の総裁選はなくなった」と見る向きもある。高市首相が自民党総裁をさらに3年間続け、長期政権を目指すという筋書きだ。

だが、それが「自民党の総意」とはいえない。小泉氏にしろ、小林氏にしろ、「国力研究会」の発起人に名前を連ねたからといって、総裁選出馬の芽を摘まれたわけではない。

すでに小林氏は昨年の総裁選で支援してくれた若手を集め、食事会を開催。旧二階派の再興を狙って武田氏が立ち上げた「総合安全保障研究会」にも参加していない。

そして小林氏の最大の後援者は、発起人リストに名前がない石井氏だ。石井氏は3月2日に千葉県八千代市で開いた会合で、来年の総裁選で小林氏を支援する意向を鮮明にした。「自民党参議院クラブ」の立ち上げも、そのための「取っかかり」であると明言した。

小林鷹之政調会長(右)の最大の後援者は、発起人リストに名前がない石井準一自民党参院幹事長(中央)だ(写真:ブルームバーグ)

小林氏が出馬すれば、小泉氏も出馬するのが必定となる。「自民党のプリンス」としてじっくり育成されるはずの小泉氏が24年の総裁選に出馬したのは、小林氏が名乗りを上げたことが原因だったとされる。同世代の小林氏に先を越されたら、自分のポジションが危うくなるからだ。

それでも2人が「国力研究会」の発起人に名前を連ねるのは、「次」の候補者としての立場を固めるため。なにより自民党総裁の地位にただならぬ野心を見せる茂木氏が麻生氏に次いで発起人リストに名前を連ねているのが、「国力研究会」の実態といえる。「高市首相が健康状態などで保たない場合のピンチヒッターは茂木氏」という意味に解することができるからだ。

「強制力のない議連は形骸化しかねない」

「国力研究会」は5月21日、アメリカのジョージ・グラス駐日大使を講師に勉強会を開く。華々しいスタートだが、次のような疑念の声も聞こえてくる。

「その後はどうなるのか。人が集まらなくなったら、派閥と異なり強制力のない議連は形骸化しかねない」

要するに「これからが正念場」というわけだ。「国力研究会」発足の本当の思惑はどこにあるのか。今のところ本稿冒頭で引用したある自民党議員の「烏合の衆」発言こそが、その真髄を突いているのかもしれない。

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