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進次郎やコバホークも参加の「高市応援団」、"長期政権への布石"と"烏合の衆"で見方が割れるドロドロ権力闘争の深層

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高市首相
「高市応援団」とされる「国力研究会」。永田町の見方は真っ二つに分かれる(写真:ブルームバーグ)
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2人は故・安倍晋三元首相の側近として知られ、高市首相とも近い関係だ。昨年10月の党人事で萩生田氏が幹事長代行に抜擢され、西村氏は今年2月、衆院憲法審査会の会長に就任した古屋圭司氏の後任に収まった。

しかし「当初、裏金議員のイメージが強い萩生田氏は、発起人リストに入れないことになっていたはずだ」と関係者は驚愕する。萩生田氏の不記載金額は2728万円と、2954万円の三ッ林裕巳氏に次いで多い額だった。

そして萩生田氏を幹事長代行に抜擢したとき、総裁就任のあいさつに回った高市首相は萩生田氏を「傷モノ」と揶揄している。こうした軽口が出るのも、関係が非常に近いからにほかならない。

発起人リストから外された「天敵」たち

そうした理由からか、発起人は11人。「発起人代表として麻生氏が予定されていたが、固辞された」とも言われたが、“麻生カラー”の強さは否めない。

反麻生の急先鋒で、高市政権批判を行う石破茂前首相はもちろん、同じ福岡県連に所属しながらも県知事選や市長選でことごとく麻生氏と対立し、「天敵」として知られる武田良太元総務相や、24年と25年の総裁選に出馬した林芳正総務相の名前も発起人リストには入っていない。

麻生氏の「天敵」として知られる武田良太元総務相(左)や、24年と25年の総裁選に出馬した林芳正総務相は発起人リストには入っていない(写真:ブルームバーグ)

林氏は25年の総裁選において、1回目の投票では小泉氏に次ぐ72票の議員票を獲得。64票の高市首相より多かったが、党員票が伸びず、決選投票に残れなかった。

その反省から、林氏は現在、次期総裁選を視野に地方行脚を重ねているようだ。それゆえに発起人から外されたと言われているが、その背後に麻生氏と長年「福岡戦争」を戦ってきた古賀誠元幹事長がいることを忘れてはならない。

また林氏は、故・安倍元首相とは山口県の覇権をめぐってライバル関係にあったことが知られている。22年の区割り見直しで、衆院山口旧3区の一部と旧4区が合併して新3区となったが、林氏は故・安倍首相の後継として23年に旧4区補選で当選した吉田真次氏を排し、中国比例区に回らせた。

岸田文雄元首相は「声をかけられたが、発起人になることを遠慮した」と言われている。また、発起人リストに石井準一自民党参院幹事長の名前もなかった。石井氏は今年4月、「自民党参議院クラブ」を立ち上げた。

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【これで高市首相の地盤は盤石なのか】

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